イクイノックスは試験種付け終える NFの吉田勝己氏「リーディングサイアーになれるように」/JRA賞授賞式
2023年度のJRA賞授賞式が29日、都内で開催。年度代表馬と最優秀4歳以上牡馬に選出されたイクイノックス陣営はC.ルメール騎手、木村哲也調教師らが登壇した。 【写真】JRA賞を受賞した各馬の活躍を写真で振り返る イクイノックスは父キタサンブラック、母シャトーブランシュ、母の父キングヘイローの血統。22年の天皇賞(秋)でGI初制覇を果たすと、引退レースとなった23年のジャパンCまでGI・6連勝を飾った。今月24日に発表されたロンジンワールドベストレースランキングでは、レーティング135を獲得。長らくトップに君臨したエルコンドルパサーを超え、日本調教馬で歴代最高の評価を受けた。 【有限会社シルクレーシング米本昌史氏のコメント】 「本当に素晴らしい二年間だったと思います。お世話になった方に感謝しかありません。無事に北海道に戻れてほっとしていますが、いまは次の仕事を準備していて、クラシックやダービー制覇をこのチームでできたら最高だと思います」 【木村哲也調教師】 「一番の思い出はジャパンCもそうなんですが、朝焼けの中で毎朝、坂路を駆けあがる彼の姿からエネルギーをもらっていたので、日々の調教が脳裏に焼き付いています。無事に送り出せてほっとしていて、厩舎でできることはやり切って誇りを持っています」 【C.ルメール騎手】 「(一番印象残っているレースは?)やっぱりジャパンカップでピークになったと思います。ベストなレースでした。騎手にとってはほとんどパーフェクトな馬でした。すべてを持ち合わせています。スピード、スタミナ、エレガンス。だから競馬界の中で“ディープインパクト”でしたね」 【楠友廣厩務員】 「(普段のイクイノックスは)本当に穏やかな性格だと思います。少し繊細なところもあるかなという印象ですね。ドバイに一緒に遠征に行けて、僕自身も、イクイノックス自身も、不安な中で一緒に乗り越えられたのが一番の思い出です」 【阿部孝紀担当助手】 「一番印象に残っているのは、ドバイで芝コースを追い切ったことです。ルメールさんはこういう感覚で乗っているんだと思いました。イクイノックスから学んだことは全てですね。なかでも首の使い方は独特のキレがあり本当にすごいです」 【ノーザンファーム 吉田勝己氏】 「少し疲れがあったが、試験種付けができて、とても安心しています。あんな馬は(ほかに)いなくて世界一なので、牝馬もトップクラスなものをつけて、リーディングサイアーになれるようにしたいです」