【バレー】習志野高 「強気でいこう」と後がなくなった第4セットから逆転勝ち 18年連続の春高へ【春高2025千葉県予選(男子)】
鈴木監督は「守備はギリギリ合格点」と語る一方、「攻撃がワンパターンになっているので、これだと全国大会で勝っていけないと思います。もちろんエースがいるのは大きいけれど、ほかでも点数が取れるように」と改善点を口にした。本戦まで2ヵ月。修羅場をくぐり抜けた経験が、さらにチームを強くする。
市立船橋高 小柄なエース増田が得点を量産
2年生エース増田のアンストッパブルな活躍で、市立船橋高は勝利まであと一歩に迫った。相手の守備陣形を見極め、ストレートを軸に強打を連発。「先輩たちにお世話になってきたので、恩返しして絶対に春高に連れて行くという思いでした」と、バックアタックを含めて3枚ブロックを何度も打ち破った。逆転負けを喫し、「恩返しできなくて申し訳ない」と唇をかんだが、増田の活躍なしにこの接戦はなかった。 目指す選手は喜入祥充(サントリー)。中学生のころに大塚高(大阪)時代の喜入のプレー映像を見てから、「苦しい場面で(トスが)上がってきます。小さい選手でもこういう風に点が取れる、とコースなどを見てきました」とお手本にしてきた。同じ身長の「小さな巨人」に近づけば、全国への道はさらに開けるはずだ。 決勝の試合結果 習志野高 3(23-25、25-17、28-30、25-21、15-10)2 市立船橋高 文・写真/田中風太(編集部)
月刊バレーボール