【図】福島・大熊町の一部で避難指示解除 現在の避難区域の指定状況は?
東京電力福島第1原発事故で福島県内に出された避難指示で、政府は4月10日午前0時、全域が避難区域になっている大熊町(おおくままち)の一部の避難指示を解除しました。福島第1原発が立地する双葉町と大熊町での避難指示解除は初めてです。 避難指示区域には、放射線の年間積算量が50ミリシーベルト超で、5年たっても20ミリシーベルトを下回らない見込みの「帰還困難区域」、20ミリシーベルトを超える恐れがある「居住制限区域」、20ミリシーベルト以下になることが確実とみなされた「避難指示解除準備区域」の3つがあります。 今回大熊町で解除されたのは、大川原(おおがわら)地区(居住制限区域)と中屋敷(ちゅうやしき)地区(避難指示解除準備区域)で、引き続き帰還困難区域は残ります。
2年前の2017年3月31日には、浪江町と川俣町、飯舘村、4月1日には富岡町のそれぞれ居住制限区域と避難指示解除準備区域が解除されました。ただ、双葉町の帰還困難区域と避難指示解除準備区域、大熊町と南相馬市、浪江町、富岡町、飯舘村、葛尾(かつらお)村の帰還困難区域はまだ解除されないままになっています。