雨の中でも威勢良く 大宮諏訪神社の秋季祭典【長野県飯田市】
長野県飯田市中心市街地の神社を舞台とする秋祭りの先陣を切り、外縣大宮諏訪神社秋季祭典の宵祭りが24日、同神社や大宮通り桜並木一帯で繰り広げられた。あいにくの雨で予定を一部変更したが、氏子らは雨にも負けず迫力あるきおいで観衆を沸かせた。 午後4時半頃から断続的な雨となり、昨年に続いて飯田東中学校グラウンドでのきおいは中止としたが、昼の子どもみこしや大人みこしの夜のきおいは実施し、奉納煙火も予定通り行った。 大人みこしは神社前の交差点でのきおいが一番の見せ場で、社型をはじめ、ちょうちんや宝船、鬼や鷹など各町の多彩なみこしが集結。降りしきる雨を物ともせず、威勢の良い掛け声を響かせながら、交差点内を豪快に駆け回っていた。 夜空にはスターマインなどの花火が次々と打ち上がり、神社前に集まった観客は花火ときおいの競演を楽しんでいた。 奉納煙火は大仕掛け花火やナイアガラ瀑布、フィナーレを飾る連合大三国も予定通り行い、大三国は5年ぶりに復活。会場の東中周辺には観客が集まり、高く噴き上がる火の粉を写真に収める姿が見られた。 飯田市東野地区全域と橋北、橋南の一部の30カ町、約1500世帯の氏子の無病息災や五穀豊穣を祈る伝統の祭典。今年は錦町、鈴加東新、東新町1丁目、東新町2丁目の4カ町が年番を務めた。石原敬年番長は役員や各町へ感謝の言葉を述べ、「雨の中での開催で大変ではあったが、年番としてやるべきことはでき、充実感がある」と語っていた。