【日本株週間展望】続落、半導体関連の決算に警戒-中東リスクも重し
《市場関係者の見方》
SMBC信託銀行の山口真弘シニアマーケットアナリスト
日本株は第4週も持ち直すのが難しい展開となりそうだ。人工知能(AI)関連は好調だが、その他の半導体はそれほど強くないようだと分かってきた。安川電機やファーストリテイリングの決算からは中国関連の不振も見えている。企業決算が市場予想を下回るリスクが大きく、特に半導体関連銘柄が下振れすると、売りが相場全体に広がる可能性もある。
東洋証券の大塚竜太ストラテジスト
日経平均は3万6000円程度まで下がる余地がありそうだ。年初から急速に上昇してきたこともあり、中東情勢を嫌気した売りが引き続き出やすい。半導体市場の先行きに不透明感が残り、米金利も水準を切り上げてきているため、株価評価尺度(バリュエーション)に下押し圧力がかかるだろう。国内機関投資家を中心に決算を待ってから動く向きが多いとみる。海外の中長期投資家を中心に押し目買いがどれくらい入るかにも注目したい。
--取材協力:Winnie Hsu.
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Yasutaka Tamura