みうらじゅんが提唱する「ダメだし」からの「タメたし」 単語の“濁点”を取り除けば言葉の印象がポジティブになる!?
◆言葉の“濁点”を取り除いてみよう
みうら:俺、この世の中から“濁点”をなくす運動を起こそうとしているんだよね。 倉本:以前、その発言を聞いたときに「さすがやな」と思いました。「濁点はすべての悪に通ずる」みたいな感じのことを言っていたんですよね(笑)。 みうら:うん。だって「ゴキブリ」なんてね、4つの文字のなかに2つも濁点があるんですよ。そりゃあ嫌われるよね。「コキフリ」ならかわいいでしょ? いとう:かわいいね~。鈴か何かを振っている巫女さんが思い浮かんだ。 倉本:その話の流れで「ダメだし」という言葉の濁点も良くないと。 みうら:だって2つも入っているんだもん。 倉本:「タメたし」にすると「為を足す」になるっていう話をしていて、めちゃくちゃいいことを言うなあって思いました。それで、「こちらでも使わせてもらいましょう」ということになりました。 みうら:使って大丈夫よ。 いとう:タメたしの気分になると、芸人さんを呼ぶときに「ダメ出しじゃないから」と伝えると来てくれるんですよ。悪い感じがしないんじゃない? 倉本:我々もタメたしの感覚で、いいところを伸ばそうとアドバイスをするようになりますからね。 みうら:なるほど! それが一番いい。 (「いとうせいこう×倉本美津留 ワラボ」2024年6月4日(火)配信より)