京都国際 実戦形式の練習に汗 センバツ開幕に向け /京都
センバツ開幕(3月19日)まで4週間あまりとなり、京都国際のグラウンドでは、早く実戦感覚を取り戻そうと試合に近い形式の練習が増えてきた。 16日のメニューはケースノック。青山友紀コーチが内野にゴロを打つと、打席に立っていた選手が一塁に向かって走り出す。各塁上にもアウトカウントなど想定を変えながら走者を置き、野手はどこでいくつアウトを取るかなどを考えながら動いて打球をさばく。守備、走塁の状況判断能力を養うにはうってつけで、実戦練習には欠かせない。例年なら、今の時期から練習に取り入れるというが、2021年は初の甲子園出場に向けて1月上旬ごろから開始し、ピッチが上がっている。 「課題は内野の守備」と小牧憲継監督が以前から語っていたとおり、20年秋の公式戦は9試合で犯した9失策のうち、七つが内野。だが、センバツ出場が決まった後から、選手のモチベーションとともに守備の技術も向上しているという。「以前はできなかったレベルの捕る、投げるの動作ができるようになってきた。意識の変化もあるのかも」と小牧監督。課題克服とともにチームはたくましさを増している。【中島怜子】 〔京都版〕