都で全国初「カスハラ防止条例」 企業も対策…AIで疑似体験・研修プログラム販売も
◇ こういった対策の1つとして、富士通とカスハラ研究を行っている東洋大学の桐生教授が共同開発したのが、人工知能(AI)にカスハラを学ばせた体験AIです。 設定されたのは、ドラッグストアの店員と客。AIがカスハラ客です。過去に接客のアルバイトを経験したことがある日本テレビスタッフが体験しました。
やりとりが終わると… 「スコアは60点と採点されました。対応内容としては、き然とした態度をとっておりよかったと思います」 会話の内容や心拍数などからストレスをどれだけ感じたのかなどAIが判定。事前に体験することで、適切な対応の仕方を学べてメンタルを守ることが狙いです。今年度中に実証実験を始め、2025年度の製品化を目指すということです。 ◇ 一方で接客の機会が多い航空業界。ANAグループの会社がカスハラ対策を学べる研修プログラムの販売を来月からスタートします。
講師となるのは、空港で客対応や本社でのクレーム対応などを務めた社員。主に組織の体制づくりについて研修をしていくということです。 ANAビジネスソリューション研修事業部 長直子副部長 「やはり組織が体制をつくって、しっかりと対峙(たいじ)していくことが必要」 対策することで、自覚なくカスハラをしている人が気づくきっかけにもなるかもしれません。