松井繁/ボートレース(競艇)

ボートレース戸田では3月15日に2024年最初のSG「第59回ボートレースクラシック」が開幕する。走り慣れた地元選手はさておき、当地は全国屈指の難水面と呼ばれるだけに、遠征勢の水面相性に触れておきたい。 【SG第59回ボートレースクラシック】出場予選選手の一覧はこちら 当地の通算勝率トップは松井繁で白井英治とともに両者が8点超え。ただ、松井が6年、白井は4年以上も当地出場がない。ブランクの影響はどう出るのか。吉川元浩、井口佳典、池田浩二ら王道メンバーの実績も光るが、若手では新開航が2優出で優勝2回。出走回数は少ないが、コース自在のオールラウンダーぶりを発揮している。昨年当地で優勝している上條暢嵩や前田将太も当地巧者として名を馳せている。特に上條は1月下関周年を勝ち、賞金を加算。グランプリ出場を視野に、次はSG初戴冠を狙う。 近況リズムで期待したいのは、地区選を制した山崎郡。実力は文句なしだが、記念戦線では苦戦を強いられてきた。だが、近畿ダービーで念願のGI初タイトルを獲得。次はSGの舞台でたくましくなった姿を見せたい。 その他では板橋侑我、宮之原輝紀の若きGIウイナー、昨年GI2勝とブレークした島村隆幸も、そろそろSGで結果を残したいところだ。

日本一狭い淡水プール イン1着率はワースト

当地のイン1着率は全国ワーストの45.1％しかない。64.6％で1位の徳山とは、約20％もの開きがある。これは水面の横幅が107.5mと全国の中で最も低いことが影響している。さらに第1ターンマークがスタンド側に大きく振られているため、内艇は窮屈なターンを強いられるケースが多く、センターからのまくりが利きやすい。他場なら多少スタートで遅れても先マイに持ち込めるが、当地でのスタート遅れは致命的になる。 では、選手別のイン1着率(過去1年間)はどうか。出場選手の中でイン1着率が高いとされる80％以上は18人。さすがSGクラスと言えるが、その中でもトップは桐生順平で、唯一90％超えとなる90.4％をマーク。松田大志郎が88.8％、濱野谷憲吾が88.2％で続く。 逆にワーストは意外にも地元の中澤和志で57.3％。寺田祥も58.3％、前年覇者の土屋智則も59.3％と低く、この3人が50％台。過信は禁物だ。