レスリング女子五輪4連覇、伊調馨さん(青森県八戸市出身)のブロンズ像が完成 制作実行委が市に寄贈
青森県八戸市の長根公園内の市武道館入り口左側に、レスリング女子五輪4連覇の同市出身・伊調馨さんのブロンズ像設置を計画してきたモニュメント制作実行委員会(石川廣委員長)は25日付で、ブロンズ像を市に寄贈した。伊調さんが市武道館レスリング場に通った道を「伊調ロード」として市が整備中で、その竣工(しゅんこう)式と合わせ11月10日に披露される。 ブロンズ像の制作費は約1千万円。市内の複数の企業や個人が協力した。半身像で、本人よりやや小さいという。台座前面には伊調さんの手形と、伊調さんが巣立った八戸クラブのスローガン「今この瞬間(とき)を全力で!」が刻まれた。 25日は実行委の5人が八戸市庁を訪れ、熊谷雄一市長に目録を手渡した。取材に石川委員長は「予想以上に良い出来栄え」、実行委メンバーで伊調さんの恩師の澤内和興・八戸クラブ会長は「4連覇の時の記憶がよみがえる。クラブのメンバーが練習できなくなるくらい多くの人に来て見てもらえれば」と語った。 一方、伊調ロードは総事業費約8360万円で市が整備中。同事業では伊調選手に加え、五輪金メダリストの小原日登美さん、銀メダリストで伊調さんの姉千春さんの同市出身3人の功績をたたえる顕彰プレートを武道館入り口右側に設置する。市民がロードを往来できるのは、隣接する駐車場(35台分)完成後の12月下旬の見込み。ブロンズ像だけは来月10日から誰でも自由に見ることができるようになる。