広末涼子のものまねでブレイク「かわいすぎる芸人と言われた」おかもとまり「アイドルデビューの裏で」目標にしていた人物
── 当時、「お嫁さんにしたい女芸人ランキング」で1位を獲得されました。 おかもとさん:20歳頃、テレビに初めて出演したばかりで、まさか名だたる芸人さんを抑えて自分が1位に選ばれるなんて思っていなかったから、すごくびっくりしました。同時に、自分のことを知ってくれている人がたくさんいるとわかり、とても嬉しかったです。 ── 芸人と言われることに抵抗はなかったのでしょうか。 おかもとさん:もともと私は爆笑問題さんが大好きで、お笑いは尊敬するジャンルでした。自分が芸人になることは想像もしていなかったし、ましてや、その夢を叶えたときは、ハードルがかなり高くなってしまって、苦しかったです。私がものまねをしていた20歳前後の頃は、アイドルなのかものまねタレントなのかわからず、迷いながらも必死に活動していました。今振り返ると楽しむ余裕は全然なくて、もっと力を抜いて楽しめたらよかったかもしれません。
── すごくお忙しい時期だったかと思いますが、いかがですか? おかもとさん:大変なこともありましたが、毎日いろんな現場に行って、たくさんの人と出会い、刺激的で楽しかったです。ものまねのお仕事を軸に、いただいた仕事を続けていくことで、自分の可能性もどんどん広がっていたので感謝しています。
■亡くなった友達に伝えたかったこと ── 次第に映画の原作を書くなど、ものまねタレント以外の道も切り拓いていきました。
おかもとさん:『青の帰り道』の原作を書き始めたのは、22、23歳くらいからです。20代前半のときに自死した友人がいて、その子のことを救えなかったことをずっと後悔していたんです。もしも友達に「生きる道はひとつじゃないよ」と伝えられていたら、生きていたかもしれない。もし、今友人と同じような気持の人に伝えたら、誰かの命が救えるかもしれないと思いました。たくさんの人に伝える方法として映画化することを考えました。