「桃太郎を話すインコが逃げました」うっかり逃げ出しても飼い主のもとに戻ってくるインコのピーちゃん 昔話を話す特技が決め手に
「むかしむかしあるところにおじいさんが住んでいました・・・」昔話の桃太郎を流暢に話すインコがいます。この特技のおかげで、うっかり飼い主から離れ、迷い鳥になってしまう危機を2度も脱しました。セキセイインコのピーちゃん、語り部としての実力とは。 【写真で見る】芸は身を助ける?桃太郎インコ
青色の鮮やかな羽が特徴のピーちゃん
福岡市に住む高田正子さん(75)。3年前、鮮やかな青色の羽根を持つ、オスのセキセイインコ「ピーちゃん」を飼い始めました。料理をするときもトイレに行くときも、ピーチャンとはいつも一緒です。人懐っこい性格と思いきや、高田さん以外にはなつきません。記者も仲良くなろうと試みたものの、見事に避けられてしまいました。
2度行方不明に「もう帰って来ないと思っていた」
高田さんにすっかり懐いているピーちゃんですが、これまでに2度、家の外に飛んでいってしまったことがあるそうです。 高田正子さん(75) 「前に飼っていたインコも、飛んで行ったら帰ってきませんでしたから。もう帰ってこないのが当たり前だと思っていたんですよ。もう駄目だろうと思いながら探し回りました」
ピーちゃんを見つけた人「かごに入れたら話し始めた」
最初に逃げたのは、飼い始めてから半年が経った2020年10月。発見した女性によるとベランダに止まっていたインコを鳥かごに入れたところ、突然、話し始めたといいます。 「むかしむかしあるところにおじいさんが住んでいました。おじいさんが山へ柴刈りにお母さんが川で洗濯をしているとどんぶらこどんぶらこと流れてきました」 そう、昔話の「桃太郎」の一節でした。「桃太郎」を流ちょうに話すインコ。これこそがピーちゃんの特技だったのです。 聞いた女性は、この特徴を警察に連絡。迷いインコの届けを出していた高田さんのもとに警察から電話がかかってきました。 高田正子さん(75) 「警察から『3丁目の方が保護されているらしいです。そのインコは青色で、桃太郎を話しているようです。届けたインコではないか』と電話をいただいて、『じゃあもうすぐ行きますから』って言って迎えに行ったんですよ」 この特技のおかげでピーちゃんは無事、高田さんの元に帰ってきました。