新湊高生が地域に活気 射水・クロスベイで「春湊フェス」企画、獅子舞披露や飲食出店
富山県射水市新湊地域の活性化を目指したイベント「春湊(はるみなと)フェス」が10日、同市本町のクロスベイ新湊で初めて開かれた。持続可能な開発目標(SDGs)を学んでいる新湊高校2年生が企画。生徒による獅子舞の演舞やキッチンカーの出店があり、大勢の来場者でにぎわった。 新湊高校2年生は「総合的な探究の時間」でSDGsについて勉強している。新湊地域で人口減少や空き家の増加が課題となる中、SDGsの目標の一つ「住み続けられるまちづくりを」に着目。地域に活気をもたらそうと企画した。 県内の飲食店に協力を呼びかけ、イタリアンやコーヒー、たこ焼きなどのキッチンカー6店が出店。生徒も独自にブースを設け、和風だしに中華麺を合わせた新湊名物「かけ中」と地元の昆布を使ったメニューを販売した。環境に配慮し、かけ中には再利用できる容器を使った。 地域の伝統文化を発信しようと、新湊在住の生徒15人が獅子舞を披露した。笛と太鼓の演奏に合わせ、「宮参り」「なぎなた」「大廻(おおまわ)り」などの演目を勇壮に舞った。
イベントを企画した西井邑華(ゆうか)さんは「新湊の魅力を多くの人に伝えることができて良かった」と話した。