沖縄・久高島のイラブー漁「文化共有を」 記録映画、都内で上映
一度途絶えた久高島のイラブー(エラブウミヘビ)漁と燻製(くんせい)の工程を記録し、復活させた住民の継承にかける思いなどを描いた映画「沖縄久高島のイラブー」(岡田一男監督)がこのほど完成した。 【写真】何匹ものイラブー(ウミヘビ)を手づかみする女性
6日に東京都新宿区の紀伊國屋ホールで上映会と成果報告会が開かれ、岡田監督は久高島の全世帯にDVDなどで配布する考えを明かし「映像は誰のものか。文化を共有する時代が来ている」と意義を語った。今夏から今秋にかけて県内でも公開を予定している。 1978、79年に岡田監督がイザイホーの記録映像を撮影した際、同時に撮ったイラブー漁に関連するフィルムをデジタル化した。2023年にイラブーの大漁を祈願する祭祀(さいし)ハンジャナシーに合わせて監督らが来島し、祭祀の模様や住民の声を新たに撮影した。
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