<ジョン・カビラ>第96回アカデミー賞は「『オッペンハイマー』がいくつ賞を取るか」 「ゴジラ-1.0」ほか日本作品にも熱視線
カビラさんは「特に『ゴジラ-1.0』はノミネーション発表のとき会場がどっと湧いたし、視覚効果賞はほぼアメリカの独壇場とも言える中、日本の作品が挙がり、予想サイトでもいいところにつけているのはうれしい」と笑顔で話す。
さらに「現在はアメリカ国籍を取得されていますが、メイク・ヘアスタイリング賞でカズ・ヒロさんが、ひょっとして3度目いくのではという予想もあって、快挙達成の可能性があります」と続け、「これまでも『おくりびと』や『ドライブ・マイ・カー』などで素晴らしい瞬間はあったけど今回も注目の瞬間が目白押しです」と期待を寄せる。
◇“何度でもおいしい”授賞式
今回で案内役を務めるのが18回目となるカビラさんだが印象に残っている作品や俳優を聞くと、「いろいろありますが直近の例で言うと『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(第95回で7部門受賞)です。まさに“エブリシング”を持っていった。痛快でした」と返ってきた。
「アジア系のダニエル・クワンが監督賞を受賞しましたし(受賞はダニエル・クワンとダニエル・シャイナート)、何と言っても(アジア女性初の主演女優賞を受賞した)ミシェル・ヨーと助演男優賞のキー・ホイ・クァンの感動のスピーチ。一言で表せば『夢をあきらめない』というスピーチはもう最高でした。そういう思いを信じていろんな意味でも戦ってきたお二人が、満面の笑みでオスカー像を握りしめている瞬間は何にも例えられない素晴らしい瞬間でした」
受賞式ではスピーチやパフォーマンスも話題になるが、カビラさんは今回「歌曲賞で、グラミーとオスカーを両方取ると予想されているのが『バービー』。ビリー・アイリッシュとフィニアス・オコネルがどんなステージを組んでくれるのか。当然グラミー賞と同じステージのわけがないので楽しみです」と注目していると話す。
さらに「司会を務めるジミー・キンメルのネタがどこで炸裂して、どんなテーマをえぐってくれるか楽しみ」ともいい、「ハリウッドのストライキなどえぐる材料はいくらでもある。『バービー』のグレタ・ガーウィグとマーゴット・ロビーが候補に漏れたこともあえてネタにするかも」と予想する。