「怖くて警察にも…」置き配ドロボーの被害者が感じる恐怖 個人情報が知られてしまったが故に 静岡
「荷物を盗まれたことよりも、個人情報を知られてしまったことに恐怖を感じる」。置き配ドロボーの被害者が自らの体験を話してくれた。物流の2024年問題もあり、置き配の利用は今後も増えると思われるが、盗難被害を防ぐにはどんな対策があるのだろうか。 「怖くて警察にも…」置き配ドロボーの被害者が感じる恐怖 個人情報が知られてしまったが故に 静岡
「怖くて警察にも言えない」
荷物を盗まれた女性: いつもこの中に宅配物を入れてくれるのですけど、届いてなかったので業者に連絡したら、「この中に置きました」というのがわかる写真を送ってくれた。それで確認したけど届いてなかった
静岡県焼津市に住む女性は玄関の前に荷物を置いてもらう”置き配”を運送業者に依頼した。 しかし、運送業者から「置いた」と連絡を受けた2時間後、帰宅したものの荷物はなかったという。
女性は「人目が付きやすい所を置き場所に設定してしまったのも原因だった」と反省する一方で、「置き配は便利ですけどリスクもあるとわかったので、頻繁に使うのは避けた方がいい」と話す。 そして「荷物を盗まれたことよりも、住所などの個人情報が盗んだ犯人に知られてしまったことを怖いと感じている」とも。
荷物を盗まれた女性: 住所を知られてるのもあって、こちらから(警察に)言って何か他の被害があるのも怖いなと思ったので相談しませんでした。何をされるかもわからないですし、そういうのも怖いなと思って警察にも言えなかったです
家の前に荷物を置いてもらう置き配。荷物が何者かに盗まれる置き配の窃盗が全国的に発生している。 2022年5月には静岡市教育委員会の非常勤職員の男が置き配の荷物を盗もうとしたとして逮捕された。
国土交通省が2022年に行ったアンケート調査によると、「置き配」を利用しない理由として、約3割が「盗難されないか心配」と回答している。 盗難の被害を防ぐためにはどうすればいいのだろうか。
盗難防止へ業者の対策
こちらは島田市の運送業者「千代田運送店」。取り扱う荷物の「置き配」は年々増加している。 再配達を防ぐことでドライバーの負担を軽減できる一方、不安を感じる利用客からは問い合わせが寄せられているそうだ。