【高校野球】東海大静岡翔洋、知徳のプロ注目右腕・小船翼を打ち砕き8強進出…155キロマシン対策実った
◆高校野球春季静岡県大会▽3回戦 東海大静岡翔洋6―3知徳(27日・愛鷹) 8強が出そろった。東海大静岡翔洋は、知徳の最速152キロで198センチのプロ注目右腕・小船翼(3年)から初回に3点を奪うなど攻略し、6―3で快勝。準々決勝は28日に行われる。 ***** 東海大静岡翔洋が、知徳の小船を撃破した。1点を追う初回。先頭の岸川和広二塁手(3年)が初球の直球をたたき左前打にすると「俺たちでも打てる」というムードがベンチ内に漂った。無死満塁の絶好機をつくると、4番・斉藤雅暢(まさのぶ)一塁手(3年)が右前に逆転の2点適時打。ナインは大声を出し、喜んだ。 初回で3点を奪うと、県内最速右腕から計7安打を放った。完投予定だった右腕を引きずり降ろした。斉藤は「打席に立ってみて、すごい投手と思ったが、その投手に勝ててチームの自信にもつながった」と胸を張った。 「恐怖のマシン」での対策を実らせた。常葉大菊川との2回戦(21日、2○0)終了後、ピッチングマシンを最速で155キロ、常時150キロ台に設定。相手の剛球に対応すべく、目を慣らした。「時たま変化球が来たり、読めない。球速よりもどこに来るか分からない、マジで怖いマシン」(斉藤)。“暴投”も考慮した練習をこなし、「小船投手の球は速いとは思わなかった」と自信をにじませた。 常葉大菊川、知徳と注目校を破って6年ぶりの8強だ。「春は夏につなげるための大会。昨夏の準優勝を上回り、甲子園に行くためにも東海大会まで行って強いところとの対戦を経験できたら」と主砲。浜松工との準々決勝に向け、気を引き締めた。(伊藤 明日香) ★知徳・小船翼投手(先発し4回を投げた後、左翼へ回った。5回1死満塁の場面で再登板し5回2/3を4失点)「味方が初回に点を取ってくれたが(直後に)3失点してしまい流れを持ってこれなかった。(夏に向けて)流れをもっとつくれる投手になるのと、直球を狙われることが多くなると思うので、変化球の質を高めていきたい」
報知新聞社