4割もの日本の若者は「自分には長所なんかない」と思っている…!「生きていく資格なんかない」と嘆く若者に知ってほしい「自己肯定感の育て方」
他国にない日本人の特徴
「自尊感情」という言葉があります。聞いたことあるかな? 「自分のことを大切だと思う感情」のことです。 日本人は、先進国の中でこの感情がとても低いです。とくに若者が低いです。 2018年に日本国内閣府は、いろんな国の13歳から29歳の若者約1000人にアンケートを取りました。 例えば、「自分自身に満足している」という問いかけには「そう思う」と答えたのは、アメリカは約58%、イギリス約42%、フランス約42%、韓国約36%、日本は約10%、です。 「どちらかといえばそう思わない」と「そう思わない」の数字は、アメリカ約13%、イギリスは約20%、フランス約14%、韓国約27%、日本は約55%です。 日本では、自分自身に満足していない若者が約55%いるということです。他の国の数字と全然違いますね。 「自分には長所がある」という問いかけには、「そう思う」は、アメリカは約59%、イギリスは約42%、フランス約40%、韓国約32%、日本は約16%です。 「どちらかといえばそう思わない」と「そう思わない」の割合は、アメリカは約9%、イギリスは約12%、フランスは約9%、韓国は約26%、日本は約38%です。 「自分には長所なんかない」と思っている若者が日本には4割近くいて、これもまた他の国とは全然違います。 『「君は0点?」「あの人は100点…?」そんなバカな…自己肯定感の低い若者に知ってほしい「人生79点の考え方」』へ続く
鴻上 尚史(・作家・演出家)