太鼓や歌に合わせ、早乙女たち手際よく 岡山・後楽園で「お田植え祭」
岡山市の後楽園で9日、恒例の「お田植え祭」が開かれ、早乙女たちが太鼓や歌に合わせて苗を手植えする「太鼓田植(たうえ)」(岡山県重要無形民俗文化財)を披露した。 【動画】「太鼓田植」の様子 新見市の「哲西はやし田植え保存会」と「神代郷土民謡保存会」が園内の井田(せいでん)約500平方メートルでそれぞれ実演した。雨の中、紺がすりの着物に編みがさをかぶった早乙女が横一列に並び、男衆が打ち鳴らす太鼓の音と田植え歌に合わせ、もち米の苗を手際よく植えていった。 体験会もあり、岡山市立平井小6年の女子児童(11)は「足元がぬるぬるして気持ち悪かったけど楽しかった。昔の人は手で苗を植えてすごいと思った」と話していた。 お田植え祭は、江戸時代の風景を再現しようと1962年から行われている。もち米は秋に収穫され、餅などとして園内で振る舞われる。