【新NISA】株価チャートでわかる“2つの買いサイン”の使い方を解説!「ボックス上放れ」や「三角保ち合い上放れ」になったら上昇トレンド転換と判断して“買い”!
【新NISA】上昇トレンドに入った銘柄がわかる「株価チャートの形」を解説! ●長期の「ボックス相場」から株価が上放れしたら”買い”! まだボックスの中にいるのに先回りして買うのはNG! 新NISAの「成長投資枠」で個別株への投資を始めるなら、株価チャートの見方を覚えておきたい。チャート分析というと短期売買で使われるイメージがあるかもしれないが、数年間の値動きがわかる「月足チャート」を使えば、長期的な上昇トレンドに入る株を探すこともできる。 【図版】実際の銘柄のチャートで「三角保ち合い」を見てみる チャートを使った”買い”サインの見極め方は、実はそれほど難しくないので、いったん覚えてしまえば初心者でも実践できる。そこで、以下では「チャートの形」からわかる”買い”サインを2つ紹介しよう。 一つ目のチャートの形は「ボックス相場」だ。株価チャートを見ると、一定の値幅の範囲内で株価が上下していることがよくある。その値幅の高値同士と安値同士を結んで、線(トレンドライン)を引くとわかりやすい。高値のトレンドラインと安値のトレンドラインが水平で、その中に株価がある状態をボックス相場という。 ボックス相場にあるときは値動きが予想しやすく、ボックスの下限付近で買い、上限付近で売る、といったやり方もできる。しかし、投資初心者にはハードルが高め。よりおすすめしたいのは、ボックスの上限を株価が上に抜けたタイミングを掴むことだ。 「ボックス相場を上放れしたときは、上昇トレンド入りの可能性が高いので注目です。ただし、上放れするだろうと決め込んで、株価がボックスの上限にあるときに買うのは避けましょう。思い通りの動きにならず、反対にボックスの下限を下に抜けた場合は、下落トレンド入りとなるので危険信号です」(インベストラスト代表取締役・福永博之さん) 上の大塚ホールディングス(4578)のチャートでは、2019年に株価が大きく調整した後、3年以上にわたってボックス相場に。2023年までは、ボックスの上限に接近すると反落し、ボックスの下限で反転する値動きを続けていた。 しかし、2023年3月から出来高(売買高)が増え、それに伴い株価も急上昇。買いの勢いがついたことで、長期間にわたって上値を抑えていたボックスの上限を突破している。出来高はボックスからの脱出の前兆になることも多いので、併せてチェックしておこう。 ●「三角保ち合い」上放れは”買い”サイン! 上放れを確認してから買わないと、反落して下落トレンド入りも! 続いて取り上げるチャートの形は「三角保ち合い」だ。三角保ち合いとは、値動きの幅がどんどん小さくなっていき、高値同士、安値同士を結んだトレンドラインが三角形を形成する値動きのこと。三角保ち合いを上放れると、上昇トレンドへ転換したと判断できる。 「株価が三角形の頂点に近づき値動きが小さくなると、上か下のどちらかに大きく振れることが多いです。特に上昇トレンドのなかで三角保ち合いを作り、上放れをした場合は”買い”です」(福永さん) なお、三角保ち合いには「上下の幅が均等に狭まってくる二等辺三角形型」や「高値が一定で安値が切り上がる形」、その逆で「安値が一定で高値が切り下がる形」の3パターンがある。どのパターンでも、株価が上下どちらに動くかは分からない。下放れると下落トレンド入りの可能性が高いので、上放れしたことを見届けてから買うことが重要だ。 上の長谷工コーポレーション(1808)のチャートでは、株価が横ばいで推移した後、高値が一定で安値が切り上がる形の三角保ち合いが出現した。上放れたのと同時に株価の上昇基調が強まり、移動平均線もすべて上向きになっている。 三角保ち合いの頂点に近づくと「そろそろトレンド転換するだろう」と予想が立てやすい。三角保ち合いの後、下放れて下落トレンド入りし、株価が4分の1まで急落したコニカミノルタ(4902)のようなケースもあるので、焦らずに方向感を見極めよう。
ザイ編集部
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