ブラード氏、最新の米消費者物価指数に9月利下げの希望
(ブルームバーグ): ブラード前セントルイス連銀総裁は、最新のインフレ指標は9月の利下げ開始に期待を抱かせるものの、米金融緩和のペースは緩慢になるとの見通しを示した。
ブラード氏は21日シンガポールで開催されたUBSグループのイベントにバーチャル参加し、実体経済に危機感がないため利下げペースは遅くなるだろうと語った。それでも、最新の消費者物価指数(CPI)を受けて9月が利下げ開始時期として再び注目されるようになったと付け加えた。
米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の見通しでは、2024年の利下げは1回だけだが、市場では11月と12月に0.25ポイントの利下げが行われるとみられている。ブラード氏は最近、インフレ率が当局の目標に向かい、経済が底堅く推移していることから、4月に想定していた3回の利下げ予想を2回に変更した。
現在パデュー大学ビジネススクールの学部長を務めるブラード氏は、今年後半の利上げの可能性を否定しながらも、米国の成長見通しは依然として堅調だと述べた。
「当局がタカ派的な政策を望むのであれば、金利を現状で維持すればいい。緩和を遅らせることが可能だ」と述べ、米10年債利回りは25年末まで4%台半ばにとどまると予想した。
原題:Bullard Says Latest US CPI Sparks Hope of September Rate Cut(抜粋)
原題:Bullard Says Latest US CPI Sparks Hope of September Rate Cut(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Ishika Mookerjee