福島県会津若松市、入湯税引き上げ検討 東山、芦ノ牧温泉 放置旅館解体の財源 市議会、陳情を採択
■「協力したい」9割超宿泊客調査 東山、芦ノ牧の両温泉観光協会は今年1月から2月にかけ、宿泊客に入湯税引き上げに関するアンケートを実施した。「使途が明確であれば協力したい」との回答が9割を超えた。 加盟する旅館・ホテルに宿泊した958人(県内502人、県外456人)から回答を得た。入湯税引き上げに「協力したい」とした宿泊者のうち、引き上げ分の妥当額を「150円」としたのが39・5%で最も多かった。次いで「100円」が29・3%だった。 ※入湯税 地方税法に基づき、鉱泉浴場の利用者に課す税金。利用された施設側が特別徴収義務者となり、所在自治体に納税申告する。会津若松市では東山、芦ノ牧の両温泉地を中心に27施設が課税の対象となっている。国で定める標準税額は1人につき1日150円だが、自治体が税額を変更できる。全国各地で税額引き上げが導入されている。北海道釧路市では一部の条件を除き、一般宿泊客の入湯税を150円から250円に引き上げた。