【制作現場レポート】清水崇「あのコはだぁれ?」で“あり得ない”を超越、渋谷凪咲の新たな一面を引き出す
清水崇が監督を務めた学園ホラー映画「あのコはだぁれ?」の撮影現場レポートが到着。あわせて映画初主演を務めた渋谷凪咲からのコメントが解禁された。 【画像】「あのコはだぁれ?」監督・清水崇を捉えたメイキング写真 臨時教師として夏休みの補習授業を担当する君島ほのかと、生徒5人を中心に据えた「あのコはだぁれ?」では、教室にいないはずの“あのコ”が怪奇を巻き起こしていくさまが描かれる。渋谷がほのかに扮し、生徒役で早瀬憩、山時聡真、荒木飛羽、今森茉耶、蒼井旬が出演。染谷将太、松尾諭、小原正子(クワバタオハラ)、マキタスポーツらもキャストに名を連ねた。 3月にクランクインとなった本作。夏休みという設定のために、ロケ地となった千葉県の廃中学校の庭にはひまわりが植えられ、生徒役の俳優陣は顔や首筋に汗を表現する水を浴びて撮影に臨んでいた。渋谷が毎日のように共演者やスタッフに笑顔で話しかけたこともあり、現場の空気はアットホーム。生徒役の俳優たちは年齢が近いことから仲むつまじい様子を見せていた。 俳優陣には自然な芝居が求められており、清水から容赦なくNGが飛ぶことも。ゲームセンターのシーンでは、大人も夢中になっている日本ならではのものを恐怖表現に採用したそうで、清水は「特に大人がバカバカしいと言って切り捨てることをあえてやりたい」と述べつつ、「あり得ないことを自由に超越して、『ああ、なるほど』って思わせてしまう力をはらんでしまいたいと発想している」と語る。さらに「タイトルにもある“あのコ”は実は特定の1人を指しているわけじゃないんです」とも言及し、ほのかや校長、母親など、各キャラクターにとっての“あのコ”が浮き彫りになってくる展開になっていることを明かした。 本作には清水の監督作「ミンナのウタ」のスタッフが集結している。同作とは異なり、今作では冒頭からいきなり恐怖の元凶であるヴィランを登場させ、キャラクターを事前につかんでもらうことを意識したという。プロデューサーの大庭闘志は「清水監督は霊を実体としてどんどん出していくし、『実体をはっきり見せてはいけないというルールに縛られていたら面白くない』とおっしゃっている独特な感度とセンスの持ち主」と話す。「まさか清水崇監督の映画で主演をさせていただくとは想像していなかった」という渋谷は、「清水監督が『今回は、“渋谷凪咲”の新たな一面を引き出したい』と言ってくださり、まさに私自身も“自分の知らない自分を探したい、新しいことに挑戦していきたい”という気持ちがアイドルを卒業したきっかけでしたので、このお言葉がすごく嬉しかったです」とコメントした。 「あのコはだぁれ?」は7月19日に全国で公開される。 ■ 渋谷凪咲 コメント まさか清水崇監督の映画で主演をさせていただくとは想像していなかったです。撮影前に、清水監督が「今回は、“渋谷凪咲”の新たな一面を引き出したい」と言ってくださり、まさに私自身も“自分の知らない自分を探したい、新しいことに挑戦していきたい”という気持ちがアイドルを卒業したきっかけでしたので、このお言葉がすごく嬉しかったです。ホラー映画の現場は初めてでしたが、和やかな雰囲気で、すごくワクワクしながら撮影に臨みました。私も普段は怖がりなので、怖いものが苦手な方には、“私もスクリーンの中で、一緒に怖がっているから大丈夫!(笑)”と思っていただいて、夏休みはぜひお友達を誘って映画館でワイワイ楽しんでいただけたら嬉しいです。 (c)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会