「明確な差はなかった」「地域で温度差がある」推薦を勝ち取るのは…静岡県知事選挙に出馬表明の2人が自己アピール
静岡放送
推薦を勝ち取るのはどちらか。静岡県知事選に出馬を表明している2人が県議会議員らと面会し、自己アピールに励みました。ただ、明確な主張の差がなく、政策論争にならない様相を呈しています。 【写真を見る】「明確な差はなかった」「地域で温度差がある」推薦を勝ち取るのは…静岡県知事選挙に出馬表明の2人が自己アピール <鈴木康友氏> 「おはようございます」 4月16日午前、静岡県議会の第2会派、ふじのくに県民クラブの会議に姿を見せたのは、前の浜松市長・鈴木康友さんです。 <ふじのくに県民クラブ 田口章会長> 「これから、鈴木康友候補予定者からご自身の政策をお伺いし、こちらからの質疑応答を若干の時間とってお願いしたいと思います」 16人の議員に相対する様子は、知事職を勝ち取るためのさながら“就職面接”のよう。ふじのくに県民クラブは、立候補を表明している2人から直接政策を聞き、どちらに推薦を出すか、決める考えです。 <鈴木康友氏> 「中部・東部・西部、地域の特性に応じたどういう施策をするのか、川勝県政を継承するのか、しないのかというご質問をいただきました」 Q.自信はありますか? 「出馬するからには、自信はございます」 その後、元総務省官僚で、静岡県の副知事も務めた大村慎一さんも訪れました。 <大村慎一氏> 「しっかりと自分の考えを説明して、ご理解いただけるように頑張りたいと思います」 ヒアリングでは、リニア問題へのスタンスや防災対策などについて聞き取りを行ったということです。 <大村慎一氏> 「私は静岡県におりましたので、かなりの県議の先生方は良く存じ上げておりますし、ホームグラウンドに帰って来たなという気持ちで、あまり距離を感じない。私は勝手ながら(推薦を)いただけると信じています」 しかし、16日は会派としての結論は出ず。争点になりえる主張の違いを見出すのが難しいようです。 <ふじのくに県民クラブ 阿部卓也選対本部長> 「明確な差は…なかったと思います」 それぞれのスローガンも鈴木さんが「やります!」、大村さんは「有言実行」。掲げるキーワードも「オール静岡」です。 それだけに事前の支援の確保が重視される中、鈴木さんはかつての職場・浜松市役所を訪れ、自民党会派の総会に出席しました。 <鈴木康友氏> 「浜松の皆さんにはご支援いただけるんじゃないかという風に思っております」 関係者によりますと、自民党浜松内では鈴木さんを推す議員が多いものの、こちらでも結論は出ていません。