「≠ME 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」より ©︎YOANI

2024年3月3日、≠ME（通称ノイミー）が「≠ME 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」を東京都・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて開催。ここでは昼夜2回に渡って行われた公演の夜の部の模様をお届けしたい。 【全ての写真】夜公演では変則ユニットも登場し歓喜の歓声が連発だったノイミー5周年コンサートの模様 昨年の3月31日に開催された4周年を記念したライブ「≠ME 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」より川中子奈月心と永田詩央里が復帰し、12人の完全体となってから1年。昨年よりキャパが2倍に拡大された会場は開演前からチームカラーであるエメラルドグリーンの淡い光に包まれており、祝祭を待ち侘びるオーディエンスは思い思いのグッズやペンライトを手に気合は十分。永田詩央里と本田珠由記の「しおみる」コンビより開演前の諸注意がアナウンスされてから間もなくして「Overture」が高らかに響き渡ると同時に場内の熱気は急上昇する。 本編スタートはメインステージから伸びる花道の中央サブステージに照らされたスポットライトに佇む冨田菜々風の見事な独唱で始められた「天使は何処へ」であった。のっけから意表をつく攻めのアレンジに呆気に取られたのも束の間、今度はメインステージより残りのメンバーがポップアップにて勢いよく登場。冨田もメインステージへと戻り、12人全員で迫力たっぷりのダンスを繰り広げる。曲ラストには天使の羽がステージへと降り注ぐという演出も見られ、オープニングから強烈な先手を見舞われた気分であった。 イントロから大歓声が上がったのは続く「チョコレートメランコリー」。真っ赤に染められたライティングが作り出すダークな世界観の中でメンバー達が怪しく舞い踊る。そしてサビ前の菅波美玲による「一緒にいくって約束したでしょ？」と谷崎早耶による「君とだったら…私怖くないよ」の一節は、もはや歓声どころの騒ぎではなく悲鳴にも似た歓喜の声で迎えられていた。ラストの小指を噛む振り付けがビシッと決まったところでライブはさらに加速していく。「桃色デイブレイク」ではセンターを務める櫻井ももが華麗なマイクパフォーマンス（フレディ・マーキュリー風の脚のないマイクスタンドで、スタンド部は自身のイメージカラーであるピンク色にカスタマイズされていた）を見せつけ、永田センターの「ワタシアクセント」ではステージ前方から火柱が上がる中、間奏で堂々のソロダンスを見せる。その後間髪入れずメンバー全員が三列に分かれて縦のラインダンスを披露。まだ冒頭ブロックなのにも関わらず既に途轍もない運動量だ。 しかしメンバー達はそれもどこ吹く風とばかりにグループ屈指のダンスナンバーである「アンチコンフィチュール」で畳み掛けていく。サビ前の「I shout it all!」と「Let it all out!」では冨田と櫻井が魂のこもったロングトーンを響かせ、曲終盤ではステージ後方のスクリーンがメンバーそれぞれの姿を捉えた12分割へと展開。一糸乱れぬダンスのキレを存分に堪能させてくれた。 怒涛とも言えるセットリストもここで一段落……とはいかない今夜のライブ。間髪入れずと続けられたのは、メンバー1人1人がダンサブルなトラックに合わせソロダンスとラップを披露する自己紹介パート。それぞれのニックネームでコールアンドレスポンスを煽ったりと各人が趣向を凝らす中で特に谷崎が放った「お姉さんが遊んであげる！」と、グループ最年長を活かしたあざとい口上に場内はまたもや悲鳴にも似た歓喜の声に包まれていた。これは本人にもしっかり届いていたようでその直後に谷崎は「いい子だね～！」と満足そうに一言。再び場内は歓喜の悲鳴にまみれる（笑）。