ユナイテッド航空機、エンジン部品脱落で引き返す-監視下で再び問題
(ブルームバーグ): 米ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスの旅客機が20日、エンジンカバー内部にある部品の一部が脱落したため、コネチカット州の空港に引き返した。今年に入って相次いだ飛行中の重大事故を巡って規制当局の監視下にある中で再び問題が発生した。
米連邦航空局(FAA)の発表によると、今回問題が生じたエアバスA320型機は、20日朝にコネチカット州ハートフォードにあるブラッドレー国際空港を出発し、コロラド州のデンバー国際空港に向かっていたが、飛行中に乗務員が「異常なノイズ」に気づいたという。
ユナイテッドはこれとは別に声明を出し、同機の着陸後にエンジンカバーの内側にある「消音アウターライナー」の一部が滑走路で発見されたと説明した。負傷者はなく、FAAはこの問題について調査することを明らかにしている。
今回問題があったのは22年前に製造された旅客機。航空管制と旅客機の会話記録を開示するウェブサイト、ライブATC・ドットネット上の音声によると、離陸時に同機から複数のシートメタルの破片が脱落し、その後滑走路で発見され、着陸時にも別の破片が落下していたという。
ユナイテッドの株価は20日のニューヨーク市場で1.4%下落した。
原題:United Airlines Jet Turns Back After Engine Piece Falls Off (3)(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Mary Schlangenstein, Allyson Versprille