【精神科医が指南】職場に合わない…拍子抜けするほどシンプルな解決法・ベスト1
誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる! ※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。 ● 職場と価値観が合わない? 自分が属する職場と、価値観が合わないというケースがあります。 そうは思っていても、その職場を離れようとする人は少ないんですよね。 その職場に属しながら、なんとか状況を変えようとして、ジタバタしがちなんです。 ● 組織は主体が不明確な存在? そうやってジタバタしても、結局はどうにもならないことが多いです。 なぜなら、組織というのは、けっこう漠然としているものだからです。 人が集まって組織があるわけですが、ちょっとめんどくさい言い方をすると、主体がありながら、その主体が誰かが明確にわからないみたいなところがあるんですね。 ● “抗う”より“離れる” 明確でない相手との価値観が合わないのですから、そこでジタバタしても、結局のところ得られるものが少ないのです。 自分が主体になって職場の価値観を変えることも可能かもしれませんが、そんなことに膨大なエネルギーを費やすならば、もっと前向きなことに費やしたほうがいいはず。 価値観が合わなくてモヤモヤするんだったら、その職場にあらがうより、自分の価値観が合いそうなところへ移るか、自分で組織を作るか、そうした選択肢を検討したほうがいいです。 ● 自分にも組織にもよい選択 仮に自分が主体となって職場の価値観を変えられたとしても、今度はそのメンテナンスや維持に労力が必要になるでしょう。 なぜなら、一度変えたからといっても、またじわじわとぶり返すからです。 相性が悪いのなら、そのことを受け入れて、ほかの道を探るほうが自分にとっても組織にとってもいいのです。 ● ドツボにハマるよりマシ 「長年属しているのだから、いまさら離れるのはもったいない」という思いにとらわれてしまうと、ドツボにハマると思うんです。 定年退職までもう数年というのであれば、話は別ですが、そうでなければ強烈な不満を感じた時点で、他の選択肢を検討するべきです。 いまの時代、10年に1回ぐらい職場を変えるだけでなく、仕事の内容自体を変えてもいいくらいだと思うんです。 ● アナタの思いはワガママ? アテクシ自身も、精神科医でありながら、本を執筆し、VoicyやYouTubeなどでも活動しています。 大勢の異なる価値観が集まる職場で、自然に醸成された雰囲気を「自分に合わないから」という理由で、自分流に変えようとするのは、考え方によってはワガママともいえます。 やっぱり、漠然としたことに抗うより、より自分を高められる別の道を探ったほうがいいと思います。 ※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
精神科医 Tomy