山川穂高の人的補償は誰に?高木豊氏が予想する「剛腕投手」「爆発力を持つ野手」の名前
西武からFA宣言を行使し、注目の存在となっていた山川穂高のソフトバンク移籍が決定的となっている。 山川をめぐっては今年の5月に自身の女性問題が週刊誌報道により明るみに出た。書類送検が行われ(後に不起訴)ファーム落ちとなり、今季の出場は17試合にとどまっていたが、結局シーズンオフに入ってFA権を行使し、去就が注目されていた。 近年は得点力不足に悩み、右の大砲が補強ポイントとなっていたソフトバンクとは相思相愛の関係と昨年からいわれていたが、結果的に大方の予想通りの結末となった。今後注目を集めそうなのは、ソフトバンクが提出する人的補償リストだろう。 山川の今季年俸は2億7000万円(年俸は推定)でAランクとみられる。「人的補償プラス年俸の50%」、もしくは「年俸の80%」を西武に渡すことになる。 そして山川の移籍に伴いソフトバンクが西武に提出する人的補償リストをめぐっては球界内からも様々な考察の声が出ている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は12月15日までに「【人的補償】ソフトバンクにFA移籍する山川穂高の人的補償候補選手を発表!!剛腕投手か課題の野手か」のタイトルで更新された動画内で候補選手に関して言及している。 まず冒頭で高木氏はリストを提出するソフトバンクに関して「相当痛手だよ、いい選手がいるから」とコメント。今季も現役ドラフトで阪神に移籍した大竹耕太郎がチームトップの12勝を挙げるなど、潜在能力の高い選手が多く在籍するといわれる球団だけあって、今回のリストアップは難しい判断を強いられると見る。 その上で、同氏は投手陣でプロテクトから外れそうな選手として武田翔太、尾形崇斗、杉山一樹、大野稼頭央、笠谷俊介、風間球打の名を挙げた。 また内野手では川瀬晃、野村大樹、リチャードもプロテクトから外れると予想。外野手では正木智也、生海らの名前をリストアップ。 また投手陣の中では、杉山に着目。「球がめちゃくちゃ速いんだよ」と最速160キロ右腕として剛腕で知られることから、仮にリストに入っていれば、注目の存在になるとした。 さらに内野手の布陣からは川瀬に関して今年、打撃が非常に進化したことで、今後「成長盛り」を迎えると言及。仮にプロテクトから外れることがあれば、西武では二塁、三塁起用が見込めるとした。 そして様々な選手の名前を挙げながら予想を進める中で、最終的に高木氏が西武側が指名すると予想したのはリチャードだった。理由としては「(西武も)爆発力が欲しいよな」と今季は山川が抜けたことで得点力不足が課題に上がったチームで大砲を求める側面があること、西武の内野陣が手薄なこと、一、三塁が守れることなどを理由に挙げた。 リチャードといえば、ソフトバンクでも本格覚醒が期待されながら、なかなか一軍定着できず。ただウエスタン・リーグでは4年連続本塁打王に輝くなど、潜在能力の高さは認められており、球界屈指のロマン砲ともいわれている。 果たして西武の選択はいかに。今後も推移が注目されそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]