山中「アイス通り」、児童が宣伝 ポスター、キャラ制作
加賀市山中温泉の飲食店などがオリジナルアイスクリームを販売する「山中温泉アイスストリート」事業で、山中小児童がポスターを作った。地域学習の一環で5年生29人が店主に直接取材し、思い思いのキャッチフレーズやデザインに仕上げた。同事業をPRする新たなキャラクターも考案し、「湯の街」の盛り上げに子どもたちが一役買う。 児童は6月からポスターの制作に取り組み、店主に商品のこだわりを聞いたり味見したりして、湯の本町商店振興会加盟店がそれぞれ提供するアイスクリームとアイスストリート事業をPRする計51枚のポスターを作った。 各アイスにキャッチフレーズがあり、中華料理店「手作り餃子長樂(ぎょうざちょうらく)」のラー油を練り込んだ商品は「A LITTLE DRY」。ラー油をかけてさらに辛くする食べ方を紹介するなど工夫を凝らした。 新たなキャラクターは山中温泉の開湯伝説にちなんだ白鷺(しらさぎ)がモチーフで、ソフトクリームが大好きという設定から「そふらぎ君」と名付けた。現在のキャラクター「総風湯剣(そふとけん)」の相棒としてリーフレットなどに登場する。 児童は18日、完成したポスターを店に届けた。「手作り餃子長樂」の二木克治さん(56)は「子どもなりに地域に貢献しようとしてくれてうれしい」と目を細めた。齋藤琥太朗さん(11)は「キャッチフレーズやデザインにこだわった。お客さんが増えてほしい」と話した。 ●英語、中国語訳のリーフレット発行 湯の本町商店振興会は英語と中国語訳を加えた新しいリーフレットを発行した。全49店舗のオリジナルアイスを2カ国語で紹介し、北陸新幹線で訪れた旅行者やインバウンド(訪日客)にそぞろ歩きを楽しんでもらう。 「そふらぎ君」も初登場し、過去最多の2万部を観光施設や旅館に置く。振興会の梅田薫さん(66)は「たくさんの人に訪れてもらい、リピーターになってほしい」と期待した。