「人としての価値がないのか」 14歳で強制不妊の男性 最高裁で長年の苦しみ訴え 旧優生保護法
最愛の妻にも、亡くなる直前まで手術について打ち明けられなかったことを、ずっと悔いている北さん。“幸せな判決”は、まず妻に伝えたいと話します。 ◇ そして迎えた29日の弁論。
北三郎さん(仮名)(81) 「裁判官の皆さん、私たち被害者の苦しみと、正面から向き合ってください。そしてどうか、被害者みんなの人生を救う判決を書いてください」 「判決の日が、私の人生の折り返し地点だと思っております。幸せを持って帰りたいと思います」 一方、国側は、原告らの訴える権利は「除斥期間」の経過により消滅していると主張しました。 全国各地で提訴した原告の多くが、いまだ差別などを恐れて顔や実名を隠して闘っている裁判。
「除斥期間」をめぐり、各地の裁判所で判断が分かれるなか、最高裁は今年の夏にも、統一判断を示す見通しです。