29日から福島県浜通りの産品通販 QVCジャパンがHAMADOORI13と連携 ネット生配信で販路拡大へ
通販大手のQVCジャパン(千葉市)は29日から、福島県の浜通りの産品を通販で売り出す地方創生キャンペーンを始める。経営者らでつくる一般社団法人「HAMADOORI13」と連携し、毎月1回程度、インターネットの生配信通販「QVCポップアップライブ」で販売する。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興が進む浜通りの魅力発信や経済の発展、地元事業者の販路拡大につなげる。 同社が地方創生を目的に、特定の地域を特集してキャンペーンを展開するのは初めて。「ポテンシャル、無限大!福島。」と銘打って実施する。29日は午前10時から、福島県いわき市のワンダーファームから生配信し、トマトジュースなどを販売する。 10月以降はHAMADOORI13の事業者や、若手起業家の商品を取り扱う計画。キャンペーンの特設ホームページを設け、配信時以外でも県産品を購入できるようにする。 同社の担当者は「生産者や地域の人の思いが届くような番組を作り上げたい。長期にわたり福島の復興に貢献していく」としている。
■魅力伝える動画を制作 QVCジャパンはキャンペーンの一環で、浜通りの魅力を伝える動画を制作した。現在、同社の特設ホームページに動画の短縮版を公開している。 同社と交流があったHAMADOORI13のメンバーとの縁で、約1年前から準備を進めてきた。地域の美しい風景や地元で活躍する若者の活躍などを収め、視聴者が「浜通りに行ってみたい」と感じてもらえる内容に仕上げた。「HAMADOORI the Movie」と題して、約30分の完全版と、約5分の短縮版を作成した。 30日午後1時から、双葉町産業交流センターで、完全版をお披露目する。