一時はスイカゲーム超えも!ビジネスパーソンがどハマりするゲーム「Coffee Inc 2」驚く人気の理由 アメリカ在住の日本人が1人で開発
■まさしく経営者になるゲーム 株式上場すれば、ライバルチェーン店との本格的な戦いのはじまりだ。政策、物価、金利などマクロ経済の動きを見つつ、新商品の開発や投資でより会社を大きくし、時には選挙運動への寄付を通じて世の中を動かし、一大コーヒーチェーンを目指していく。 このように、『Coffee Inc 2』はまさしく経営者になるゲームなのだ。ゆえに、ベンチャー経営者に注目されるのは当然であろう。 しかも本作がおもしろいのは、株式投資などでも儲けられるところだ。『Coffee Inc 2』の有料コンテンツとして、オークション、スポーツ、不動産のビジネスも用意されており、コーヒー以外でも利益をあげることができる。
つまり、コーヒーチェーンの展開はあくまでお金を稼ぐひとつの手段でしかない。コーヒーが好きな人にとっては残念な知らせかもしれないが、本作はあくまでビジネス・シミュレーションなのでそれでよいのである、という姿勢なのだ。 ■インディーゲーム制作は大きなムーブメント 『Coffee Inc 2』はアメリカ在住の野田智博氏が1人で開発したという。野田氏はソフトウェアエンジニアではあるが、ゲーム開発の経験はそれまでなかったという。
実はこういったゲームの登場は、現在のゲーム業界における流れの中心といえる。2000年代後半あたりから、ゲーム業界では「インディーゲーム」が流行しており、日本でもこの言葉はとても有名なものとなっている。 インディーゲームとは、独立した個人や小規模チームが制作するゲームのこと。大きな企業が作るゲームは高品質なことが多いものの、やはりマス受けを狙うなどして良くも悪くも安定した作りになりやすい。ゆえに自分たちの考えるゲームを作るため、独立して行動する人もいるのだ(ただし、もともとインディーゲームの定義は曖昧なうえ解釈が拡大化されつつある)。
例えば、世界一売れたゲームである『マインクラフト』や、TVアニメ化される『天穂のサクナヒメ』も元々はインディーゲームといえる。任天堂もソニーもマイクロソフトもインディーゲームクリエイターを支援しており、大きなムーブメントの1つといえよう。 インディーゲームの歴史はその流行よりさらに古いが、インターネットの発達が重要なターニングポイントになっていると考えられる。仮に個人でテレビゲームを作ったとしても、パッケージで流通することがメインの時代であれば、世の中に出回るようにするのは容易ではない。