東出昌大、予算10万円でひろゆきと南米旅へ「とくにウマが合うわけでもない(笑)」
価値観が広がっていく感覚が旅の醍醐味
東出の取材時、まだ番組映像の完パケは上がっていなかった。そこで「ネタバレにならない程度に印象に残ったエピソードを挙げてもらえますか?」と頼んだところ、「全部が印象に残っているからなぁ。とりあえず思いつくままに話していきますよ」とサービス精神たっぷりに語ってくれた。 「まずは僕が目隠しの状態で無人島に連れていかれるところから旅は始まります。そこから島を脱出するように命令され、どうにか対岸のエクアドルの港に着く。ロケ中、エクアドルは緊急事態宣言下だったのですが、そんななか出会ったのがウィンストン・チャーチルと名乗る、どう考えても偽名のオジサン。そのチャーチルさんとはずっと猥談ばかりしていたんですけど、船を持っているということで一緒に釣りに行ったんですよ。このへんで、ひろゆきさんと合流したのかな。 そこからは南米大陸の西岸、大西洋を目指し移動。高度順応もなにもなく海岸沿いから山岳部まで動きまくったので、高山病にもなりかけましたね。あとは豊川ディレクターが車窓から綺麗な女性を撮っていたら、いきなり水をぶっかけられたうえに謎の男から殴られたのも忘れられない事件。あの決定的場面が、僕とひろゆきさんの中で最大のヤマ場だったかもしれない(笑)」 そのほかにも貧乏旅行ながらもレアな体験を満喫した模様。「撮れ高が多すぎて、編集するのが大変じゃないかな」と語るくらいなので、またしても大きな反響を呼びそうだ。 「もともと旅が好きなんですよ。自分の知らない生活様式に出会うと、新鮮な驚きがありますし。たとえばトイレ。世界的に見ても、日本ほどトイレが綺麗な国ってなかなかないじゃないですか。穴を掘って排泄するのが当たり前という地域は多いし、食事を摂る場所とトイレが近いことも多い。つまり食と排泄が密接に結びついているわけですよね。排泄物を肥料にしたりもしますし。それに対して日本は『臭い物に蓋をする』という文化でしょう? 価値観が広がっていく感覚が旅の醍醐味じゃないかと僕なんかは思う」 観光地化されていない地域への海外旅行は、現実には難しい点があるのも事実だ。たとえばビザの問題もあれば、紛争地域など入ることが許されない場所も存在する。東出も今回の南米旅の中でシビアな現実に打ちのめされることが何度かあった。 「ペルーの首都・リマには『恥の壁』と呼ばれるものがあるんです。それは有刺鉄線の張り巡らせられた壁で、プール付きの大豪邸が並ぶ富裕層向けの高級住宅地と、貧困層が集うスラムがあからさまに分断されている。そんな場所は旅行代理店のツアーには組み込まれないし、普通の旅番組だったら取り上げようとすら考えないでしょう。これは自分たちの興味のままに移動できる番組だったから実現できたことで、そういう意味では非常に貴重な体験をさせてもらえたなと思っています」 番組は5月18日からシーズン2を放送中。今後の放送も、否が応でも期待は高まるばかりだ。 ▽ABEMA『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』番組概要 初回放送日:2024年5月18日(土)夜9時 ※毎週土日放送、6月9日(日)以降は毎週日曜放送 番組URL: 【あわせて読む】東出昌大、山中狩猟生活の理由「腹を壊したとしても、その土地でしか味わえない経験をしたい」
ENTAME next編集部