ももクロの“大人の女性”は百田夏菜子に最年長・高城れに「ちょっと心外」15年での変化を語る
ももいろクローバーZが、「オダイバ!!超次元音楽祭 フユフェス2024」(2月24日[土]・25日[日]、神奈川・ぴあアリーナMM)に初出演。佐々木彩夏、玉井詩織、高城れにの3人に、同イベント出演への心境や結成15周年のメモリアルイヤーとしてライブを中心に駆け抜けてきた2023年について話を聞いた。(※百田夏菜子は体調不良のため取材は欠席) 【写真】ももクロの仲の良さは15年たっても変わらない ■次元を超えてひとつに 「オダイバ!! 超次元音楽祭」は、アニメやゲーム、インターネットから生まれる音楽、そしてそれを取り巻くファンの熱狂を届けたい!という思いの下、「2次元、2.5次元、3次元の垣根を取っ払い、次元を超えてひとつになろう!」というコンセプトで誕生した新時代の音楽番組。 テレビ番組の枠を超えて2021年2月に初のフェスを開催し、今回4回目の開催となる。MCをバナナマンが務め、24日はAqours、上坂すみれ、ウマ娘 プリティーダービー、ClariS、茅原実里、TRUE、ReoNaが、25日は内田雄馬、鬼頭明里、鈴木愛奈、仲村宗悟、畠中祐、Liella!が出演。ももいろクローバーZは25日に登場する。 ■自信を持ってアニソンを歌いに行く ――「オダイバ!! 超次元音楽祭」の印象から教えてください。 佐々木:初めて出させていただくんですが…アニメなどいろんなジャンルを超えたフェスへの出演は、あんまりないもんね? 高城:あまりないよね。 佐々木:(グループで)アイドルフェスに出ることもあまりないんですけど、ロックフェスが多いので、アニメのフェスというのもそんなに。 玉井:アニメだけというのは逆に出演させていただいたことはあるんですけど、いろんなジャンルが入り混じるって、なかなか見られないと思うので。 ――年末のイベント(ももいろ歌合戦)はいろんなジャンルが入り混じっていますね(笑)。 玉井:確かに。そりゃそうだ(笑)。 佐々木:このフェスのファンの皆さんっていうのもいらっしゃって、初めましての方もたくさんいらっしゃるので、一生懸命頑張りたいと思います。 ――このイベントへのアイドルグループの出演は、声優によるグループ以外では初めてになるようです。 佐々木:そうなんですか? でも、ももクロも「ちびまる子ちゃん」とか「美少女戦士セーラームーン」「ドラゴンボールZ」「クレヨンしんちゃん」、いろんなアニメの主題歌をやらせていただいているので、そこは自信を持って、アニソンを歌いに行きたいと思います。 高城:アニソンの力を借りてね。 ■「ハモリ我慢ゲーム」で歌が下手なイメージ…見返したい ――MCがバナナマンさんです。 玉井:バナナマンさんは元々ももクロ好きって言ってくださっていて、設楽(統)さんが好きって言ってくださっていたんです。なので、昔から共演の機会が多かったり、すごく贅沢なんですけど、私たちのライブに実況席というのを作ったことがあって、そこの解説席にもバナナマンさんに座っていただいたこともあったんです。意外と昔からお付き合いさせていただいています。最近は番組にお邪魔する時にお会いするくらいなんですけど、しれっとモノノフだっていうことを言わなくなりました(笑)。 佐々木:坂の方に…公式お兄ちゃんなので(笑)。 高城:公式だからね。 佐々木:バナナマンさんの番組「バナナサンド」(TBS系)でちょっと歌が下手なイメージがついちゃって…ハモリ我慢ゲームで4人全員が失敗しているんです。なかなか成功しないやつらだと思われているので、(当日は)一生懸命歌って、見返したいと思います(笑)。 玉井:ライブを見ていただくのも久しぶりなので。 高城:また設楽さんに“ももクロ熱”がついてもらえるように頑張ります。 ――他にこのイベントで楽しみにしていることはありますか? 高城:やっぱり声優さんたちのいろんな歌を聞けるのが、めちゃくちゃ楽しみですね。 佐々木:ウマ娘さんは違う日なのか。れにちゃん、残念だね。 高城:そう、見たかった~。アニメが大好きなんですけど。でも、声優さんたちにお会いできるのが楽しみです。 玉井:確かにあまり共演したことない方々ばかりなので、皆さんのステージはすごく楽しみだなって思います。 ――他のジャンルの方との共演というのは心境も違いますか? 玉井:そうですね。共演ももちろんそうですけど、普段見る機会がない方に見ていただける機会というのが、フェスのいいところだと思います。ももクロって名前は知っているけどライブは見たことないよって方とか、テレビで見ていただいてる機会はあるかもしれないですが、ライブを見ていただく機会って本当に少ないので、初めましての方にも届けられるようなライブができたらいいなと思います。 ■15周年記念の2023年「無事完走できて良かった」 ――2023年はいかがでしたか? 佐々木:今年、私たちは結成15周年を迎えたので、15周年記念のライブもありましたし、15周年記念のツアーもやらせていただいて、本当にライブがたくさんあって。ライブで感謝の気持ちを皆さんにお伝えしようっていうのがテーマの1年だったので、無事完走できて良かったなと思います。 ――プライベートは何かありましたか? 玉井:久しぶりの海外旅行でハワイに行けました。コロナ禍でなかなか旅行も行けてなかったんですけど、今年は久しぶりに長めのお休みを頂けたので、海外に行けたのがうれしかったです。 高城:私も日帰りの弾丸で韓国に行きました。国内旅行も今年は結構できたなって感じで、それこそグループのツアーで全国各地を回った次の日はお休みということが多かったので、家族をライブに連れてきて、そのまま観光するみたいなことがたくさんできました。 ――ツアーで全国を回ることで、コロナ収束をより感じることができたのでは? 高城:そうですね。今年は15周年記念のライブで3年ぶりに(観客の)声出しができたので、ファンの方もきっと待ち望みにしていたことだと思いますし、私たちも皆さんの声を聞くのを楽しみにこの3年間やってきたので、やっと少しずつ元の環境に戻りつつあるのかなっていう実感はありました。 佐々木:ツアー自体は去年もやっていて全国を回ることはあったんですけど、去年はライブが終わった後にご飯とか食べに行く空気じゃなかったので、今年は各地で、みんなでご飯を食べることができて、「全国回ったな」っていう実感が去年よりあって楽しかったです。 ■15周年を迎えたももクロが今後挑戦したいことは…? ――15周年を迎えたももクロの皆さんですが、やはり枠にとらわれない活動をしてきたのが魅力の一つかと思います。今後、新たに挑戦したいことなどありますか? 高城:グループとしてだったら、海外に行きたいです。ライブももちろんそうですけど、やっぱり観光とかもたくさん行きたい(笑)。 玉井:でも、フェスっていう意味で言うと、海外のフェスに出てみたいなって思います。やっぱり、私たちは昔からフェスとかアウェーな環境に出させていただくことが多くて、もちろんハードルも高いんですけど、そういうフェスを通して好きになってくれた方もすごく多かったので、また言葉も通じない違う国でのフェスに出演したらどういう反応を頂けるんだろうっていうのが、すごく興味もあるし、やってみたいなって思います。 佐々木:私は今年ずっと言っているんですけど、ディズニーランドでライブがしたいです(笑)。15年やっていると自分の好きなことがお仕事につながったりすることも前より増えてきたので、自分の好きなことってなんだろうって思ったら、やっぱり私はディズニーランド。毎月行くくらい好きなので、ミニーちゃんと踊りたいです。ミニーちゃんとミッキーの取り合いをしたいです(笑)。 ■「大人っぽくなった」って言われるようになりました…やっと(笑) ――15年の中で「ももクロはこう変わりました」みたいなことはありますか? 玉井:自分たちだとあまり分からないんですけど、楽屋も変わらずうるさいですし。だけど、久しぶりにご一緒する方からすると、「あいさつの時におとなしくなった」っていう(笑)。 高城:それは言われますね。 佐々木:楽屋で「Z!」ってあまりやらなくなったとか。 玉井:もちろん「Z!」をする時もあるんですけど、大人になると何度もお会いしている方だともう迷惑かなって察するようになって(笑)。逆にそれが面白いみたいで。 佐々木:(L'Arc~en~Cielの)hydeさんとかね。 高城:(オードリーの)若林(正恭)さんも。 玉井:hydeさんとか若林さんがすれ違った時に、大人っぽく「おはようございます」って言うと、笑い転げそうになるみたいなことを言われて(笑)。 佐々木:やらんのかい!ってね。 玉井:そうか、と思って。自分たちの中ではあまり自覚はなかったんですけど、ちゃんとそういうところは落ち着いていたみたいです。良いのか悪いのか(笑)。 佐々木:本当にここ2年くらいで「大人っぽくなった」って言われるようになりました…やっと(笑)。 ■“大人の女性”になったのは「百田夏菜子」に高城れに「一番年上なんですよ!」 ――では、この15年でメンバーの中で一番“大人の女性”になったなって思うのは誰でしょうか? 佐々木:大人の女性…。れにちゃんはないもんね。 玉井:ないねぇ。 高城:なんで!? 分からないの? 一番年上なんですよ! 玉井:一番ないね。 玉井&佐々木:夏菜子ちゃんかな。 玉井:昔は日焼けも真っ黒にして、外で遊ぶのが大好きみたいな子だったんですけど。 佐々木:野生児(笑)。 玉井:“田舎から出てきた野生児です”みたいな感じだったんですけど、今では意外とインドアになって、いろんな意味で大人になったなって(笑)。落ち着いたこともそうだし、誰よりも日焼け止めとかすごく気にして塗ったりとか。 佐々木:5分くらい(外に)出るのでもちゃんと意識してね。 高城:美意識が高いです。 佐々木:見た目も一番大人っぽくなったかなって思います。 ――百田さんということでまとまりそうですが、高城さんは大丈夫ですか? 高城:それはちょっと心外なんですよ。唯一の30代なんで。 玉井:心配だよ、逆に。 佐々木:れにちゃんは全然大人っぽくなってないね。やや昔の方が大人っぽい。 高城:確かに。学生の頃は年上とか大人っぽく見えていたんです。 佐々木:昔はお姉さんっぽくしようとしてくれていたんですけど、諦めたみたいです。 高城:やめました。年下に託してます、全部。 ――それはグループの居心地の良さがそうさせたんですよね? 高城:そうですね(笑)。 玉井:めっちゃフォローしてもらってる(笑)。 ■アニメソングを入れながら“アイドルなんだよ”って感じてもらえるようなステージに ――最後に改めて「オダイバ!! 超次元音楽祭」に向けて意気込みをお願いします。 高城:本当にいろんなジャンルの方々が出演されていますし、その分、本当に私たちのことを知らないファンの方々もたくさんいらっしゃると思うので、ももクロってこういうグループなんだって1mmでも興味を持ってもらえるようなライブにしたいですし、私たち自身も楽しみながら全力で盛り上げていきたいです。 玉井:たくさんアニソンを歌っていらっしゃるアーティストの方とご一緒させていただきますが、私たちもアニメソングをいろいろと歌わせていただいているので、そういう曲もセットリストに入れながら、だけど“アイドルなんだよ”っていう部分を皆さんに感じてもらえるような、アイドルのライブを初めて体験する方もいらっしゃると思うので、自分たちらしいステージっていうものを持っていけたらいいなと思います。 佐々木:私たちがこれまで担当させていただいたアニメの曲は、盛り上がる感じの曲が多いので、たぶんすごくアゲアゲなセットリストになるんじゃないかなと思います。モノノフさんはもちろん、他の方を応援するファンの皆さんにもたくさん盛り上がってもらえるような、ももクロらしいステージにします!