ブリヂストンも五輪協賛を終了 日本勢3社、すべて姿消す
ブリヂストンは1日、国際オリンピック委員会(IOC)と結ぶ五輪・パラリンピックの最高位スポンサー契約を継続しないことで合意したと発表した。2024年12月末で契約満了となる。トヨタ自動車、パナソニックホールディングスに続く発表で、これにより最高位スポンサーだった日本勢の3社はいずれも協賛を終えることになる。 ブリヂストンは14年から五輪のスポンサーを務め、18年にはパラリンピックのスポンサーにも加わった。「スポーツの力を信じ続ける姿勢は変わらない」とコメント。環境にも配慮したグローバルなモータースポーツ活動に注力することを掲げた事業計画に沿って判断したという。電気自動車(EV)のレースにタイヤを供給することを既に決めている。 東京五輪で汚職や談合事件が発覚して以降、イメージ悪化で企業の「五輪離れ」が進んでいる。今年9月には、パナソニックHDとトヨタ自動車が契約を更新しない方針を相次いで発表。背景には、協賛金が競技の振興や選手の支援に十分に行き渡っていないという問題意識もあるとみられる。