出場減の28歳に「誰も助けてくれへんぞ」 GG賞3度の名手にも…与えた厳しい“喝”
「ちゃんとやっておかないと、歳を取ったら体が動かなくなります」
波留2軍監督は横浜(現DeNA)時代の1998年に「マシンガン打線」の2番打者として38年ぶりの日本一に貢献した俊足巧打のプレーヤー。宗が驚いたという1999年には、出場130試合で169本の安打を放ち、15本塁打、70打点。打率.298、21盗塁という驚異的な成績を残していた。 「現役時代の波留さんを知りませんでしたが、熱いだけの方ではありませんでした。僕もまだまだできると思っています」。28歳で日本一を経験した波留2軍監督も「今、ちゃんとやっておかないと、歳を取ったら体が動かなくなりますから。練習して(体力の)貯金を作れば、まだまだやれます。練習は、やったもん勝ちなんです。これからです」と、期待を寄せる。 来季から2軍監督就任を聞いた宗は「いいですね」と目を輝かせた。入団3年目に2軍施設が舞洲に完全移転し、杉本裕太郎外野手らとともに、鍛えられレギュラーをつかんだ。自ら「舞洲育ち」と誇りをもって呼ぶ地で、初心に帰り、決意を新たに11年目のシーズンに向け準備をする。
北野正樹 / Masaki Kitano