「目標は金だったんで...正直きつかった...」“不可解判定”に襲われながらも銅メダルを獲得した柔道・永山竜樹が言葉詰まらせ心境を吐露【パリ五輪】
パリ五輪柔道競技は7月27日、男子60キロ級の試合が行なわれ、日本代表の永山竜樹が自身初の五輪で見事銅メダルに輝いた。不可解判定で準々決勝を落としてから気持ちを切り替え2連勝。試合後にはインタビューで心境を明かす場面があった。 【画像】準々決勝の不可解判定を乗り越えて銅メダル!柔道男子60キロ級の永山竜樹を特集! 永山は準々決勝で昨年の世界選手権王者ガルリゴス(スペイン)と対戦。中盤に絞め技をかけられた永山は審判からの「待て」に力を緩めたものの、ガルリゴスは力を緩めず絞め技を継続。数秒後に絞めを解いた後に永山が畳に倒れたところで失神したという判断をした審判から一本の判定が出た。 この判定に納得のいかない永山は困惑するまま、畳を降りずに不満をあらわに。しかし判定は覆らず金メダルへの道は閉ざされた。 永山はその後銅メダルを目指す敗者復活戦に回り、世界ランク1位の楊勇緯(チャイニーズタイペイ)に勝利。3位決定戦でも序盤から内股で技ありを奪うと残り52秒で再び技ありを奪い、合わせ技一本でメダルを獲得したものの、永山の顔に笑みはなかった。 試合後のインタビューでは「負けてから切り替えるのが大変だった。本当に目標は金メダルだったんで、、、正直ちょっときつかったんですけど、両親とか妻とか息子も来てたしたくさんの方が応援に来てくれていたので最低でも銅メダルを獲ろうと思って気力だけでやりました」と言葉を詰まらせながら心境を語った。 なお準々決勝で対戦したガルリゴスも3位決定戦に勝利し銅メダルを獲得した。 構成●THE DIGEST編集部