過去最大8億円投資詐欺 容疑で中国人の男逮捕 受け子の指示役か 茨城県警
茨城県南部に住む会社役員の女性(71)が、経済アナリストの森永卓郎さんをかたるLINE(ライン)アカウントなどから投資話を持ちかけられ、計8億900万円をだまし取られた事件で、茨城県警は12日、詐欺の疑いで、中国籍で東京都墨田区、自称会社役員の男(34)を逮捕した。県警は男が現金の受け子の指示役とみて調べている。男の認否を明らかにしていない。 被害額は、警察庁が把握している交流サイト(SNS)型投資詐欺で最高額。 県警組織犯罪対策1課とサイバー捜査課、県警牛久署の合同捜査班によると、女性は2023年10月、インスタグラムで投資広告を見つけ、森永さんを名乗るアカウントを追加した。森永さんのアシスタントを名乗る人物から投資話を持ちかけられ、11月に1000万円を振り込むと、アプリで利益が出ているように見えたことで信用させられ、計49回にわたって振り込んだり、手渡したりした。 逮捕容疑は23年10月24日~24年4月12日ごろ、氏名不詳者らと共謀し、ラインを使って「月に85%の利益が期待できる」などとうその投資話を持ちかけ、23年12月11日と同18日、受け子に指示し、同県南部の駅構内で女性から現金計8300万円をだまし取った疑い。 24年5月、著名人をかたった別の投資詐欺事件で、福島県警が男を詐欺容疑で逮捕。押収したパソコンなどから女性の事件への関与が浮上した。
茨城新聞社