【カープ】若ゴイに響く「黒田さんの金言」 秋季キャンプでアドバイス次々
広島東洋カープの秋季キャンプで、黒田博樹球団アドバイザーのさまざまな助言に若手選手が感銘を受けている。 【一覧】2025年広島東洋カープ選手の契約更改・年俸(随時更新) 振り込む打者と同様に、投手もキャンプ初日から投げ込む量を増やしている。4日にいきなり109球を投げた益田武尚投手は、制球力に自信を付けようと「引かれるくらい投げたい」と腕をぶす。シーズン中から投げ込んできた右腕は、ここにきて、その重要性を再認識している。「黒田さんに言われたんです。『ゴルフのユーチューブを見てもうまくならんやろ』って。反復して体で覚えるしかない」と笑った。 腕の位置を下げて臨んだ今季は10試合の登板にとどまった。150キロを超える直球がありながら、生かし切れていない。「親からもらった体やポテンシャルは高級車なのに、乗り手が無免許、とも言ってもらいました」と益田。腕を巻き込む癖を直すために、投げまくる秋を送っている。 今季3試合の登板に終わった遠藤淳志投手は6日に160球、7日に184球。5割の力で投げ始めることで、いいときのフォームや感覚を思い出した。「黒田さんにも『それが本来の遠藤だぞ』と言ってもらえた。感覚を忘れないようにしたい」とうれしそうだった。 育成選手の杉田健投手も同様。今春の1軍のオープン戦にも登板したが、シーズンが進むにつれてフォームが横回転になった。この秋は「生きたストレートを取り戻す」とテーマを設定。6日の個別練習では黒田アドバイザーから付きっきりで指導を受けた。「すごくきっかけをつかめた気がする。どんどん試して、黒田さんがいるうちに聞けることは聞きたい」と目を輝かせていた。
中国新聞社