自らの事務所が把握する不適切な党員登録が100人前後であることを認めた自民党の田畑裕明議員が23日、県連幹部が集まる地元での会合を欠席したことで波紋が広がっています。党内からは「疑惑について説明できないなら身の処し方を検討すべき」といった批判の声が相次ぎました。 【写真を見る】「身の処し方を検討すべき」田畑議員の “不適切な党員登録” 疑惑　地元県議からも批判相次ぐ　富山 23日開かれた自民党県連の幹部を集めた富山市内での会合で、県連執行部が田畑議員の不適切な党員登録問題に言及しました。 自民党県連　橘慶一郎会長（衆院富山3区） 「党員の皆さまあっての自由民主党であると、強く思っているところでございます」 自民党県連　宮本光明幹事長（県議） 「本人が、意思がない党員がいるということは、あってはならんこと」 田畑議員を巡っては支援企業の従業員を無断で党員登録したほか、架空の名前で党員数を水増しし、その党費に企業献金を充てるなどした疑いがもたれています。 ■“当選の礼”を述べる場にも姿見せず… 田畑議員は18日の会見で、不適切な党員登録がおよそ100人前後あったと認めた一方、自身の関与は否定しました。 自民党　田畑裕明衆議院議員（18日の記者会見） 「私は関与しておりません」 23日の会合には県連の地域支部や職域支部の幹部ら約150人が出席。先月の衆院選の総括を行い、国会議員は当選の礼を述べる場でもありました。 自民党　上田英俊議員（富山2区） 「きょうご出席の皆さん方、また各地域支部、職域支部の党員党友の皆さま方に心から感謝を申し上げまして、私からの御礼のごあいさつとさせていただきます。本当にありがとうございました」 しかし─ 会場アナウンス 「なおですね。田畑裕明衆議院議員は欠席されるという連絡をいただいておりますので…」 ■野党と協議が進まない恐れも… 田畑議員が県連の幹部会合を欠席したことに対して、自民党の議員からは批判の声が相次ぎました。 県連によると、田畑議員は当初出席予定でしたが、会合の2日前に事務所から欠席すると連絡があったということです。理由は不明です。