会社員40歳ですが、本当にお金が貯まりません。ただ退職金が「2000万円」の予定なので、このまま貯蓄なしでも大丈夫ですかね…?
総務省統計局 家計調査 世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出 より筆者作成 それでは65歳から90歳までの25年間の収支を計算してみます。 ●収入:22万4482円×12ヶ月×25年=6734万4600円 ●支出:(28万9003円×12ヶ月×5年)+(25万4815円×12ヶ月×5年)+(23万7366円×12ヶ月×5年)+(22万59円×12ヶ月×5年)+(20万7772円×12ヶ月×5年)=7254万900円 ●収支:-519万6300円 年金だけでは約520万円の赤字になるという結果が出ましたが、ここに退職金を原資とする2000万円の貯金が加わるので、数字上では生活費に苦労はなさそうですね。
退職金を当てにするリスク
ただ、40歳の時点で老後資金を退職金頼みにするのは危険といわざるを得ません。なぜなら、退職金を受け取るのはまだまだ先の話だからです。また、退職金は減少傾向にあるとされ、これから20年以上先に2000万円の退職金が本当に支給されるか分かりません。 そして40歳というと、会社員生活においてはようやく折り返し地点といえる時期です。これからも確実にその会社に勤め続けられますか? 人生何があるか分からない中で、老後資金を退職金に依存するというのは危険といわざるを得ないでしょう。
まとめ
老後資金を退職金のみに頼るのは危険です。40歳でお金が貯まらないといっても、人生はまだまだ長いものです。転職や配偶者の収入を増やすなどして、世帯収入を上げることをまず考えてみてはどうでしょうか。 出典 総務省統計局 家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 日本年金機構 令和5年4月分からの年金額等について 厚生労働省 令和4年簡易生命表の概況 執筆者:佐々木咲 2級FP技能士
ファイナンシャルフィールド編集部