公務員のボーナス事情が知りたい!「40代」は1年でいくらもらえるの?
安定したイメージのある公務員ですが、ボーナスをいくらもらっているのかが、気になっている方もいらっしゃるでしょう。 公務員は、民間企業におけるボーナスに相当するものとして、期末手当と勤勉手当が年に2回支給されます。 そこで今回は、公務員のボーナス平均支給額について解説します。他業種の平均金額との比較もしていきますので、参考にしてください。
公務員のボーナス支給額
公務員のボーナスは、民間企業における賞与に相当する手当として、6月と12月の年2回、期末手当と勤勉手当が支給されます。 期末手当はさまざまな手当を含めた月給の数ヶ月分、勤勉手当は勤務成績に応じて支給される手当です。勤勉手当は成績に応じて変動するのに対して、期末手当は6月と12月で支給月数はほとんど変わりません。 公務員の給与やボーナス算出の基準になるのは、企業規模50人以上の事業所の給与とされています。内閣官房内閣人事局と厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、公務員と全業種における2022年冬のボーナスと2023年夏のボーナスにおける平均支給額は、表1の通りです。
※内閣官房内閣人事局報道資料、厚生労働省「毎月勤労統計調査」を基に筆者作成 ※全業種のボーナス平均支給額は、賞与を支給した事業所の賞与を受けていない労働者も含む 公務員と全業種のボーナス平均支給額の差を比較してみると、2022年冬で約26万円、2023年夏で約24万円、年間で50万円ほど、公務員のほうが多い結果となりました。
40代のボーナス平均支給額を比較
次に、働き盛りといわれる40代の一般国家公務員と全業種での年間のボーナス平均支給額を比べたところ、表2のような結果になりました。
※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」、人事院「令和4年国家公務員給与等実態調査の結果」、内閣官房内閣人事局報道資料を基に筆者作成 公務員の40代におけるボーナスは、全業種の平均に比べて、年間で約86万円ほど多く支給されているようです。 人事局の発表したボーナス平均支給額は、管理職を除いた金額であるため、実際の平均支給額はもっと高いことや、平均年齢が約34歳であることから、働きはじめの20代は平均支給額よりも少ない金額であることが予想されます。