五輪イヤー迎えた“年女”東藤なな子の誓い…トヨタ紡織での挑戦と成長の日々
■ 新指揮官のもと試行錯誤
Wリーグは1月5日の試合を終え、約2カ月間の休みに突入している。 1月3日、休み前の最後の試合となるアイシンウィングス戦を連勝で終えたトヨタ紡織サンシャインラビッツの東藤なな子は、デンソーアイリスに43-72で敗れた12月の皇后杯・準々決勝を話に出しながら、「皇后杯では結構点差も開いたので、実力差があるのかなという重い空気でした。でも、ヘッドコーチは『ビデオを見返すと、すごくいいバスケットができていて、ディフェンスもタフだった』と言っていたので、そこに自信を持って皇后杯以降もディフェンスのコンタクトを意識したり、オフェンスでも自信を持って3ポイントシュートを打ったりしました。(アイシン戦でも)そこはできているのかなと思います」と、チームの取り組みと現状を語った。 女子日本代表候補に名を連ねる東藤は、トヨタ紡織の押しも押されもせぬエースだ。札幌山の手高校(北海道)からトヨタ紡織に入団し、1年目からポイントゲッターとして活躍。ディフェンスにも定評があり、今シーズンでWリーグ5年目となる(アーリーエントリーの年を除く)。 チームは今シーズンよりトヨタ自動車アンテロープスで優勝経験のあるルーカス・モンデーロHCを招へい。新たなスタイルで戦っているため、まだ試行錯誤のところはあるが、先に挙げたように年明けの試合では一定の手応えも感じることとなった。 だが、東藤は「今に満足してはいけないと思うし、(ヘッドコーチの考えるバスケットを)まだ50パーセントぐらいしか体現できていないと感じるので、もっと理解すること。そうしたら伸び代も増えると思っています」という。 また、「リズムのいいバスケットを求められている中で、私ができることは隙を見てアタックをすることやアシストを演出すること。個人で打開することが必要な時間帯では、積極的に攻めるようにしています」と、自らの役割についても語った。