【広島】野村祐輔引退「３度のリーグ優勝とても大きな宝物」16年最多勝＆最高勝率でリーグＶ貢献
広島は27日、野村祐輔投手（35）の今季限りでの現役引退を発表した。「野球人生の中で3度のリーグ優勝を経験させていただいたことはとても大きな宝物です。野球をはじめて29年間、ずっと続けることができて、とても幸せでした」とコメント。通算成績は210試合で80勝64敗、防御率3・53を残す。 野村は広陵から明大に進み、11年ドラフト1位で広島に入団した。1年目に新人王を獲得すると、翌13年には自身初の2桁12勝をマーク。16年には最多勝、最高勝率のタイトルを獲得するなどリーグ優勝に大きく貢献した。その後も3連覇したチームで先発の一角を担った。21年以降は登板数を減らしたものの、球速の高速化が進む中で制球力と変化球の切れを生かした投球術で今季まで13年連続で1軍登板を果たした。 球団からは今季最終戦となる10月5日ヤクルト戦で引退セレモニーを行うと発表されたが、新井監督は同日に先発起用することを明言した。「順位が決まっていようが決まっていまいが、それに値する選手だと思うので、こちらが整えてあげたい」。野村が持つ記録の、デビューから連続先発登板211試合目が、花道と考えている。 ◆野村祐輔（のむら・ゆうすけ）1989年（平元）6月24日生まれ、岡山県出身。広陵では3年春夏に甲子園連続出場。夏の決勝で佐賀北に敗れ準優勝となった。明大では東京6大学リーグ7人目の30勝＆300奪三振を達成。11年ドラフト1位で広島入り。1年目に9勝を挙げ新人王。13、16年と2桁勝利を挙げた。177センチ、85キロ。右投げ右打ち。 ▽巨人菅野（同学年で大学ジャパンで共闘）「大学の日本代表とかでも同じ部屋で、ずっとやってきた仲。さみしい気持ちもありますが、お互い切磋琢磨（せっさたくま）をしてやれたと思う。お疲れさまでしたと伝えたい」 ▽巨人小林（広陵でバッテリー）「今の僕があるのも野村のおかげ。大学、社会人、プロになっても背中を追いかけてきた選手の1人なので、なかなか言葉では言い表せませんが、僕の野球人生において野村との出会いはとても大きいもので、感謝しかありません。落ち着いたらまた食事をしながらゆっくりいろんな話をしたいです」
