小池知事、改憲目指す安倍首相に「ふさわしい時期か吟味を」
東京都の小池百合子知事は21日午後の定例会見で、自民党総裁選で3選を果たした安倍晋三首相について、「G7(先進7か国首脳会議)でも一番の古手になった。しっかり激動の世界でプレゼンスを果たしてくれると期待している」と述べた。
その上で、「安倍総理は、丁寧に政権運営を進めると強調していたので、一地方の東京の声にもぜひ耳をかたむけていただきたい。あらためて、東京オリンピック・パラリンピックに向けて国と都との連携を踏み固めるための機会をつくっていただきたい」と注文した。 今回の総裁選では、憲法改正が争点の一つになっていて、安倍首相はあらためて改憲に強い意欲を示している。これに対し、「今、日本のエネルギーを憲法改正というワンイシューに集約させるのにふさわしい時期なのか、よく吟味をしていただきたい。日本に山積する課題はとても大きい。これからの経済や社会保障の確立、財政といった部分こそ、国民にとって重要な課題ではないか」と指摘した。 (取材・文:具志堅浩二)