【保険の基本】保険会社が販売する医療保険ってどうなの?
告知するべきことを告知しなかった場合
既述のとおり「保険会社が販売している医療保険」を契約する時には、現在の健康状態や過去の病歴などを、保険会社からの質問に答えるかたちで告知しなくてはなりません。では、質問に答える時に、事実と異なることを書いたり、逆に(書くべきことを)書かなかったりした場合、どのような不利益が生じるのでしょうか? 正しく告知を行わなかった箇所と病気やケガ(保険事故)との間に因果関係が認められない場合には、保険金を受け取ることができます。しかし、そもそも保険会社が得た告知内容は保険会社が保険料の算出のため、あるいは契約を結ぶか否かの判断するために利用しますので、契約者が正しく告知を行わなかった場合、契約が解除されてしまったり、保険金の受け取りができなかったりすることがあります。 「保険会社が販売している医療保険」の保険金を請求する時というのは、病気になってしまったり、退院したばかりだったりする等、経済的にも身体的にも弱っている時だと思われます。そんな時、保険金がスムーズに入金されれば、多少なりとも心強さを感じることもあるでしょう。 しかし、保険金を請求した時に「申込時の健康告知書に疑わしいことがあるので、詳しくたずねたい」などと言われてしまうと、ただでさえ弱っている時に、ますますつらくなってしまいます。健康告知書は、正確にありのままを答えるようにしましょう。 執筆者:大泉稔 株式会社fpANSWER代表取締役
ファイナンシャルフィールド編集部