ロードバイクのネジがなめた! 六角ボルトがなめて外れないときの対処法とおすすめの工具
ショックドライバーなどの工具を使う
ハンマーでたたくと左回りの力が衝撃とともに加わり、ネジをゆるめるショックドライバー。本来は固着したネジをゆるめるのに効果的なツールだが、プラスネジを切る、ネジ外しビットがセットになったタイプは、ネジ頭をなめてしまった場合にも有効なツールだ。ネジ頭の奥にプラスネジを切ったあとに、ショックドライバーを左方向に力を入れて保持して、ハンマーでたたくことでネジをゆるめることができる。
ショックドライバーとネジ切りビットの使い方
六角ボルトのセンター部分にネジ外し用ビットをハンマーで打ち込み、プラスドライバー用の溝を作る。 プラスの溝にショックドライバーをセットして、左方向に回す力をかけながらハンマーでたたくことでネジがゆるむ。 自転車にはあまり使われないショックドライバーだが、衝撃が回転方向に変わり、なめたネジでも容易に回せることがある。とくにサビついたネジに効果的。
完全になめてしまったネジ頭に最も効果的な方法
右に回すと締まる正ネジとは逆のネジ穴を切る逆タップ(エキストラクター)を使うことで、完全に丸くなめてしまった六角頭のネジや、頭が飛んでしまったネジをゆるめることができる。六角穴がなめてしまった場合には、タップハンドルで回すことでタップ部分が金属をつかみ、ネジを緩められる。頭が飛んでしまった場合は、ドリルで下穴を空けてから作業する。
ネジを逆タップで加工する
なめてしまった穴にしっかりとかみ込むサイズの逆タップを選択して、タップハンドルで回す。 ネジ本体がゆるむ方向と、逆タップの進む方向が同じ。そのため金属同士がかみ合い、ネジを外すことができる。 <電動インパクトドライバーなら作業もスムーズ> 電動ドライバー用の逆タップも売られている。こちらならより手早く作業ができる。 逆タップのビットはタップハンドルを使用して手で回すものと、電動ドライバーで使用できる六角タイプのものがある。自身の作業環境に合わせて最適なものをそろえるようにしよう。
Bicycle Club編集部