【解説】G7サミット2日目 「中国の脅威」議論へ…岸田首相が“リード役”に
■対中国…G7の“足並み”そろうのか?
鈴江キャスター 「足並みをそろえられるのかということでしたが、中国の習近平国家主席がフランスを訪問するなどヨーロッパ諸国と経済関係を強めています。G7の中で中国との距離感はさまざまですが、そんな中で足並みはそろうのでしょうか?」 平本キャップ 「中国は、フランスに加えてドイツと経済連携をいま、強めようとしています。中国としても、G7の連携にくさびを打ち込み分断を図りたい狙いです。ある外務省関係者は、そうした中で『日本がリーダーシップを発揮し、サミットでどれだけ一致したメッセージを出せるかが問われている』と解説しています」
■岸田首相のリーダーシップは?
鈴江キャスター 「岸田首相は具体的に、どのようにリーダーシップを発揮しようとしているのでしょうか?」 平本キャップ 「岸田首相は国際会議の場で繰り返し『ウクライナは、明日の東アジア』と、各国首脳に中国の脅威への対応を訴えてきました。ある政府関係者は今回のセッションは『これまでにない強い言葉で対応の必要性を訴える』と話しています」 「実はいま、岸田首相にとっては追い風も吹いています。この『過剰生産問題』をめぐっては、ある政府関係者は『アメリカやイギリスなどでいま選挙が控えているので、国内企業をアメリカやイギリスの政府が守るために、かなりこの問題に強硬な姿勢で来ているのが追い風だ』と言っています」 「1年前、G7広島サミットを議長として仕切った岸田首相ですが、その手腕を中国についてのセッションで活かすことができるのか、問われています」