外交・安保政策の司令塔、国家安保局長に岡野正敬外務次官…「能動的サイバー防御」導入など担う
政府は10日、秋葉剛男国家安全保障局長(66)を20日付で退任させ、後任に外務省の岡野正敬次官(60)を充てる人事を閣議決定した。外務次官経験者の起用は2代続けてとなる。新たな外務次官には、船越健裕外務審議官(59)が17日付で就任する。
国家安保局長は、政府の外交・安保政策の司令塔となる重要ポスト。石破首相は20日のトランプ米政権発足に合わせ、新体制を整えるべきだと判断した。
岡野氏は1987年に外務省に入り、同省総合外交政策局長や内閣官房副長官補などを経て、2023年8月から現職を務めている。トランプ政権との関係構築や、24日召集の通常国会に政府が提出する「能動的サイバー防御」導入のための関連法案の準備などで早速、手腕を問われる。
秋葉氏はこれまで兼務していた内閣特別顧問は引き続き務め、首相への助言役を担う。
▽国家安全保障局長(20日)
岡野正敬氏(おかの・まさたか)87年東大法。外務次官。京都府出身。60歳。
▽外務次官(17日)
船越健裕氏(ふなこし・たけひろ)88年京大法。外務審議官。兵庫県出身。59歳。