WWE行きが濃厚なジュリアが日本ラストマッチで23人掛け!林下詩美の奮起を促し若い力に女子プロレス界の未来を託す!
最後に登場したのは林下詩美。 詩美が握手で引き起こし、その手を離さずにエルボーの打ち合い。詩美がジャーマンからトーチャーラックボムを見舞えば、ジュリアもノーザンライト・ボムで反撃。詩美が強烈なビンタを叩き込み、時間切れを告げるゴングが鳴るのも無視して旋回式ハイジャックボムで叩きつけた。 約40分に渡る死闘を終えたジュリアは「私、マリーゴールド旗揚げする時、詩美がいて良かったなって思ったんだけど……アンタはもっと気合い入れ直せ。アンタが頑張んなきゃいけない!後輩たちに、かっけぇ背中見せてやれよ。クールにロイヤル美しい?いや、クールじゃなくて、ホットな女になってくれよ!詩美、詩美!頼むよ!頼むよ……!」と必死に呼びかけながらビンタを叩き込む。
涙を流しながらジュリアの言葉を受け止めた詩美は「ジュリア、お前が居なくなったらって、すごい不安な日はすごく多かったけど、そんなんじゃやっぱダメだよな。林下詩美の、熱くてかっこよくてすごいところを、もっともっと、アメリカにいるお前まで見せてやるから。いつかまたリングで会えるその日は、今の林下詩美じゃない。もっと進化した、もっと熱い林下詩美で待ってるから。だからアメリカで、ジュリアも、マリーゴールド、私達を見守っててくれよ。ありがとな!」と強烈なビンタで返礼し、握手の後にしっかりと抱き合った。
そして「私は!何があっても、胸の根っこにあるのは、ニッポン。ニッポンの女子プロレス。なのでどこに行っても、皆と繋がっている。そう思って海の向こうで頑張ってくるんで、今後とも応援よろしくお願いします!」と叫んで大会を締める。 その後は所属選手たちがジュリアを胴上げして海外へと送り出した。 周囲の選手・関係者たちは盛んに「アメリカ」と言っているが、ジュリア本人は「海外」としか発言しておらず、日本を出たジュリアがどこへ向かうのかはまだ分からない。 ジュリアがマリーゴールドで過ごした約3ヶ月は、“種まき”の期間だった。ジュリアがその中の2ヶ月を欠場して過ごしたこともあり、下の代の選手に女子プロレス界、マリーゴールドの未来を託そうとする言動が多く見られた。 ジュリアの思いを受け取った若手選手たち、そしてマリーゴールドの柱になることを求められた詩美がどう飛躍し、ジュリアが日本に戻ってきたときにどのような形で対峙するのか。リアルタイムで続いていく“プロレス”という人間ドラマの展開に期待していきたい。